安全な部屋にするには、どうしたらいい?

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2022/04/02

出典:すくすく子育て[放送日]2022/04/02[再放送]2022/04/07

もうすぐ1歳になる息子は、興味があるものに何でも手を伸ばし、口に入れたりしてしまいます。今は、ベビーサークルの中だけで遊ばせていますが、そろそろ限界を感じています。部屋には家具やキッチンがあるので、目を離したときに子どもが危ないことをしそうで心配です。子どもがケガをすることなく元気に遊べる部屋にするには、どうしたらいいのでしょうか。
(お子さん11か月のママ)

家具を固定して転倒を防ぐ

回答:西田佳史さん

子どもにとっては、部屋の中のもの全てが遊具です。遊具で遊ぶように、いろいろな家具にのぼりたくなります。テレビ台・たんす・棚などに手をかけると、倒れて子どもが下敷きになることがあるので危険です。アメリカでは、テレビ台の転落事故による救急搬送が45分に1件、そして死亡事故が3週間に1件起きています(2)。転倒防止バンドで固定するなどの対策をしたほうがよいでしょう。
2) Safe Kids WORLDWIDE. A Report to the Nation on Home Safety The Dangers of TV Tip-Overs(December 2012)

家電を置く場所や電源ケーブルに注意

回答:西田佳史さん

電気ケトルや炊飯器から出る水蒸気に興味を持って、やけどの事故が起きる場合があります。低い位置に置かず、子どもの手が届かない位置に置きましょう。子どもの足元から家電までの距離の合計が、120cm以上になるのが目安です。



また、家電の電源ケーブルを引っ張ることで、ひっくり返ることがよく起こります。電気ケトルの場合は、熱湯をかぶる事故になりかねません。子どもの手が届かない位置のコンセントを利用するなど、対策を考えておきましょう。
このような家電が多くあるキッチンは、子どもが入らないようにベビーゲートなどを設置することも大切です。

月・年齢ごとに多い重大事故について知ることが大事

回答:坂本昌彦さん

子どもから24時間目を離さないことは難しいので、少しでも注意すべきポイントを絞ることができるといいですね。まずは、月・年齢ごとに多い重大事故について知ることが大事です。



寝返りができないころは、顔にものがかぶさって窒息する事故が多くあります。
寝返りができるようになると、窒息する事故は少しずつ減ってきますが、転倒や転落、触ってケガ、やけどといった事故が増えてきます。
生後5~6か月を過ぎると、周りのものに関心を持つようになり、ものを口に入れてしまう誤飲が増えてきます。
歩き始めから3歳ごろになると、親の知らないうちにお風呂場に行って、溺れてしまうような事故があります。

高所からの転落は、重症な事故につながる

回答:西田佳史さん

高所からの転落は重症な事故につながるため、避ける必要があります。
 


東京消防庁(平成27年~令和元年)によると、東京都だけで、5年間に70人の子どもが転落により救急搬送されています。また、3歳までは窓からの転落が多く、4歳ではベランダからの転落が増えています。



ベランダに踏み台になるようなものは置かず、エアコンの室外機はできるだけ手すりから離して設置しましょう。

子どもだけでベランダに出ることを防ぐ

回答:西田佳史さん

子どもだけでベランダに出ることを防ぐことも考えてみましょう。例えば、窓枠に補助錠を付ける方法もあります。



窓が簡単に開かなくなるため、安全性が高まります。換気が必要な場合は、窓の隙間を10cm以内にして補助錠を使用するといいでしょう。窓用やドア用などがあり、ホームセンターなどで購入できます。

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