家庭内感染は何に気をつければいい?

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2021/11/06

出典:すくすく子育て[放送日]2021/11/06[再放送]2021/11/13

3人の子どもを育てています。ふだんから感染症が心配です。誰かが感染しても部屋を別にしたりできないし、小さい子にはマスクできません。パパは仕事で家にいないので、どうしても子どもたちと一緒にいる状況になります。2歳になる次男は、赤ちゃんの妹が大好きで、せきをしていてもくっつきたがります。「手で口をおさえて」と言っても、イヤイヤです。誰かが感染したら、家族みんなが感染するくらいの気持ちでいます。家庭内感染は、何に気をつければいいですか?
(お子さん6歳・2歳・9か月のママ)

感染経路をひとつでも減らす

回答:勝田友博さん

仲よしで接触が密な家族は、どうしてもウイルスが広がりやすいですね。家庭にウイルスが入ってしまうと、消し去るのは難しいと思います。子どもたちが、園や学校で感染してしまうこともあります。
とはいえ、少なくとも大人が家庭にウイルスを持ち込まない対策は可能です。大人は子どもに比べて、いろいろな感染予防をしやすいので、対策を徹底し、感染経路をひとつでも減らすことが大事です。

タオルなどを共用せず、接触感染予防する

回答:勝田友博さん

家庭でできる対策のひとつが、ペーパータオルなどを使って、家族でタオルを共用しないことです。接触感染予防として重要なポイントです。
部屋数が足りなくて隔離が難しいときに、できることはありますか?

同じ部屋でも感染経路を理解して対策する

回答:勝田友博さん

小さな子どもの体調が悪いときは、ひとりで寝かせておくわけにもいきません。部屋の数や広さに関係なく、どうしても一緒にいなければいけない状況になります。これは、どんな国でも同じだと思います。一部の空気感染する特別な感染症の疾患以外は、同じ部屋でもできる対策があります。
ひとつは、飛沫感染の予防です。一般的には2mの距離をあけると、せきやくしゃみでの感染予防になるといわれています。最低でも2mをひとつの基準にしてください。どういう感染経路があるのか、ある程度理解することによって、経路を遮断する方法がとれるわけです。

誰と誰の間をブロックするかがポイント

回答:勝田友博さん

小さな子どもの場合は、意識して接触を避けたり、距離をあけることが難しいですよね。このとき、誰と誰の間の感染経路をブロックするかが大事なポイントになります。例えば、0歳のお子さんが感染した場合に、2歳のお子さんは自由にさせて、下の子をベビーベッドなどで2m以上の距離をあける方法もあります。下の子のほうの距離をとる形です。

いろんなことを想定してシミュレーションしておく

回答:宮里暁美さん

これまで接してきた家族の中で、子どもがひとり感染したら、まだ感染していないきょうだいを近所の祖父母に預けていた方がいました。人によってどのような手段があるのか違いはありますが、いろんなことを想定してシミュレーションしておくことが大事だと思います。
保育園での集団感染が不安で、行かせるべきか悩むことがあります。

園での対策と保護者の協力で、子どもたちの安全・安心を守りたい

回答:宮里暁美さん

いろいろなケースがありますね。いちばんは、とにかく園内で感染が広がらないように、園では本当に努力しています。換気や消毒、そして何より子どもたちと職員の体調管理です。そのような対策の中でも起こりうる。その場合は、すぐに保健所や行政に報告して、その後の体制をとることになります。もしも陽性者が出た場合、園で判断できなくなるので、園を閉じることもあります。
保育者たちは、今すごく、子どもたちにいい経験をさせようとしています。例えば、少し早めに迎えに来ていただける場合は、密がどんどん下げられます。あくまでも協力依頼の形で、それぞれの事情に合わせていただきながら、子どもたちの安全と安心を守ろうと考えています。

家庭内感染の体験談

先日、家族4人が新型コロナに感染したというパックンさん(タレント)。当時の様子を伺いました。

家族みなさんの様子はどうですか?
パックンさん

家族全員、元気になりました。私は症状が軽くて、後遺症もありません。息子がいちばん熱を出して、40度を超えました。それでも3~4日でおおむね回復しました。
家庭内感染を避けたかったと思いますが、どのような状況でしたか?
パックンさん

最初に陽性になったのが息子です。はじめての新型コロナの感染で、手探りで感染対策していました。さいわい、部屋の階を分けることができたので、息子は1階で、息子用のトイレも決めました。娘と妻と私は2階で暮らしました。
やり取りのときはマスクと手袋、食事はドアの外に置いて息子に取ってもらいました。食事が終わったらドアの外に出してもらい、食器をビニール袋に入れて、その上からも消毒して片づけました。がんばって対策しましたが、どこからかウイルスがすり抜けて、結局は家族みんなが感染しました。
接触してしまったかもしれないと思う場所はありますか?
パックンさん

お風呂ですね。息子が入るときは、窓を全開にして、換気扇をまわして、残りの3人は遠ざかっていました。同じ空間にいたとすれば、息子がリビングを通る瞬間ぐらいです。
それでも広がってしまったんですね。看病はどうしていましたか?
パックンさん

看病がいちばん難しいですね。特に息子ひとりが陽性のときは、ひとりだけ隔離していましたから。例えば、子どもがインフルエンザになると、汗を拭いてあげたり、氷枕を替えたり、手を握ったりすると思います。でも、新型コロナは近くで看病できません。ドアの外で苦しそうな声を聞いて、親として、それが何よりつらかったです。自分が苦しいことは我慢すればいいのですが、子どもたちの苦しさは、なかなか我慢できないですね。
家族が感染した後は、どうしていましたか?
パックンさん

その後、妻が陽性になったときは、回復してきていた息子が看病してくれました。症状のピークがずれたんです。それから、娘と私も陽性になり、家族間の隔離の必要はなくなって、先に治った人が順番に看病していました。
子育て中のパパ・ママに伝えたいことはありますか?
パックンさん

感染することを想定して事前準備しましょう。もし我が家に隔離期間が訪れたらどうしよう。どこの部屋で隔離するのか、誰に買い物を頼むのか、などです。処方箋をもらっても自分で薬局にいけません。
例えば、近所の方に「お互いがなった場合は頼めるようにしませんか?」といった約束を、事前にお願いしたほうがいいと思います。長くてつらいトンネルですが、出口がないわけではありません。何とか乗り越えられるのではないかと思います。
買っておいたほうがよかった、用意しておけばよかったものはありますか?
パックンさん

私の場合は、のど飴ですね。のどが痛かったので、すぐなくなりました。いつもはすぐに買いに行ける物でも、行けなくなるのが隔離なんです。

新型コロナは症状が出る2日ぐらい前から感染させる力がある

コメント:勝田友博さん

適切な感染予防管理がよくできていたと思います。部屋を分けることは、せきなどからの飛沫感染予防になります。食器をビニールに入れることは接触感染予防で、とても有効です。
ただ、それにも関わらず、家族みんなが感染してしまったのは、新型コロナの特徴でもあります。症状が出る2日ぐらい前から感染させる力があるといわれています。最初にお子さんの陽性がわかった時点で、広がっていた可能性もあります。もちろん、症状が出てから可能な範囲で隔離することで、感染の可能性を下げることができます。

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