RSウイルスはどう予防したらいいの?

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2021/11/06

出典:すくすく子育て[放送日]2021/11/06[再放送]2021/11/13

長男が11か月のとき、RSウイルスに感染しました。ぜんそくのような症状になり、入院を繰り返しました。それから、冬になるとRSウイルスの流行が心配で、家では手洗いや消毒など気をつけています。でも、またRSウイルスにかからないか心配です。今は下の子もいるので、もしどちらかがなった場合、家の中での感染も心配です。RSウイルスを防ぐにはどうしたらいいのでしょうか?
(お子さん2歳・0歳のママ)

多くは2歳までにかかる。0歳児は強い症状が出ることも

回答:勝田友博さん

RSウイルスは冬に流行しやすいウイルスの代表格です。多くの子どもが2歳までにかかってしまいます。その後も、2回目、3回目と感染を繰り返しますが、最初の1回目、特に0歳児がかかると、ゼーゼーしたり、高い熱が出たり、鼻水がたくさん出て鼻づまりになったり、いろいろな形で強い症状が出ることもあります。

有効なワクチンがなく、感染力が強い

回答:勝田友博さん

RSウイルスには有効なワクチンがありません。一方で、感染力が強いことでも有名です。飛沫やせき、接触によっても感染するウイルスのひとつです。手に触れると、1時間弱ぐらいは残ってしまいます。
例えば、RSウイルスに感染した子どもの鼻水や唾液などの気道分泌物を拭いてあげて、手を十分に洗わないままほかの子のケアをすると、感染してしまうことがあります。

大人も症状があるときは気をつける

回答:勝田友博さん

実は、大人もRSウイルスに感染します。かかっても軽い症状で、ちょっとした鼻かぜ程度に感じるため、普通に活動できてしまいます。それでも感染する道筋になるため、意図せず親から子どもに感染することが、容易に想像できるのです。大人も症状があるときは気をつける必要があります。
2回目の感染だと軽症になることもありますか?

2回目は軽症であることが多い。1回目、0歳児の感染に注意

回答:勝田友博さん

まず、2回目のときは、それなりの年齢になり、体力がついていることがあります。また、1回目の免疫が残っていて、2回目が軽症であることが多いといわれています。やはり、1回目、特に0歳児が初めて感染した場合は気をつけなくてはいけません。

ウイルスの流行情報をチェック

回答:勝田友博さん

RSウイルスは一般的に冬に流行しやすいウイルスです。地域で流行情報が出始めたときには、十分注意してください。

園からも情報をお知らせする

回答:宮里暁美さん

流行情報をしっかり把握しておくことは大切ですね。園もいち早く保護者にお知らせするようにしています。それぞれが、そのような意識で子どもの様子をみたり、予防的に少し家で過ごすことができる方がそうしたりすることで、感染の拡大を抑えることができると思います。また、重症化を避けられるように努力したいと思っています。

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