わが家のルール、「これでいいのかな?」と思うことはありませんか? 一度決めたルールを変えたほうがいいのか悩む。また、子どもを決まりごとで制限すると発達に影響があるのか心配…。 そんな悩みや不安について、専門家と一緒に考えます。

専門家:
柴田愛子(保育施設代表)
中井昭夫(武庫川女子大学 教育研究所 教授)
今回のテーマについて
3歳前後は、秩序・順番・ルールを大切にする時期
中井昭夫さん
3歳前後は、大人が思っている以上に秩序・順番・ルールが好きで、大切にする時期です。同じ順番で物事が進み、同じことが起こることで心の安定が生まれて、いろいろなことにチャレンジして発達していくことがわかっています。わが家の決まりや社会のルールが入りやすい時期でもあります。
ルールと子どもの自由は、相反することではない
柴田愛子さん
子どもは、時間や論理ではなく心で生きていますよね。ルールなどで生活のリズムを整えてあげると、子どもの気持ちも、盛り上がったり、落ち着いたり、心の動きができる。ルールと子どもの自由は、相反するように思えるかもしれません。でも、そのような暮らしの秩序が、子どもが自由でいることを保証していると思います。親の思いでルールを決めて、子どもに1日の過ごし方を伝えていけばいいと思います。
一度決めたルール、このままでいいの?
テレビ・スマホの情報を制限することは子どもの発達に影響があるの?
子どもを落ち着かせるため「寝る前に本を読む」と決めたけど、うまくいかない…
発達的特徴を大切にして、成長に合わせたルールの見直しを
中井昭夫さん
繰り返しになりますが、幼児期はルール・秩序・ルーチンなどをとても大切にする時期です。その発達的な特徴を大切にしてあげたいですね。しつけの意味でも、私たちが守ってほしいことの大枠を子どもたちに伝える意味でも重要です。子どもには、それをすっと受け入れてくれる土壌があります。
ただ、細かいルールがたくさんありすぎると、子どもも大人もがんじがらめになってしまいます。例えば、「当たり前になって守れているから、ルールとしてはなくてもいいね」など、子どもの成長に合わせて、ときどきルールをなくしたり、見直したりしてほしいと思います。
親の思いと子どもの反応から「わが家流」を親子でつくっていく
柴田愛子さん
家の中は自然体でいいと思います。だから、親のやり方を子どもに伝えていい。その基盤になるのは、親の思いでしょう。そこに子どもの反応があって、その反応を見ながら、親の思いも変わっていきます。わが家が「ほっと」できることを大事にして、ルールに縛られるより、柔軟に「このほうが気持ちいいよね、楽しいよね」と、不快にならない「わが家流」をみんなでつくってください。