子どもを落ち着かせるため「寝る前に本を読む」と決めたけど、うまくいかない…

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2022/03/26

出典:すくすく子育て[放送日]2022/03/26[再放送]2022/04/02

息子(2歳)は寝る前にヒーローごっこをして、寝るのが遅くなることがあります。そこで、寝る前の息子を落ち着かせるため、「本を読んでから寝る」という決まりごとをつくりました。でも、読んでいると「これは何ていうの?」と聞かれるなど、内容に興味を持ってしまい、結局寝るのが遅くなってしまいます。どうすればいいでしょうか。
(お子さん2歳・9か月のママ)

入眠のルーチン(入眠儀式)で安心して眠りにつける

回答:中井昭夫さん

「寝る前に本を読んであげる」のように、入眠の前のルーチン(決まった手順)を「入眠儀式」と呼んでいます。幼児期の子どもは、毎日同じことを繰り返すことで心が安定します。となりにいる親のあたたかい体温を感じながら、穏やかな声で決まった絵本を読んでくれる。それで子どもは安心して、眠りにつくことができるでしょう。プロレスごっこより絵本の読み聞かせのほうがいいですね。

子どもが安心する空間をつくる

回答:柴田愛子さん

大人は寝るのが大好きですが、子どもではめったにいません。子どもは、遊びきって、眠たくなって、ぱたっと寝たりしますよね。親は子どもを早く寝かせたいけど、子どもはそう思っていないわけです。
そこで大事になるのは、子どもが安心して闇の世界に入っていけることだと思います。寝るときになると、指をしゃぶったり、おっぱいを触ったり、違う世界に対する不安感・恐怖感があると思います。どんな方法でもよいので、子どもが安心できる空間をつくるようにしてみてください。

抑揚をつけない淡々と語る昔話も効果的

回答:柴田愛子さん

絵本の読み聞かせはいいですよね。親に抱かれているような穏やかなぬくもりがあって、子どもは眠くなります。絵本を読むには暗すぎるときは、親の昔話も効果的です。
子どもは、親の小さいときの話が大好きです。「昔、小学校に行きました。1年1組でした」のように、創作を交えてもいいでしょう。抑揚をつけずに、淡々と語っていると、子どもは眠くなると思います。そんな親の穏やかな声がうれしいでしょうね。

本の内容によっては子どもが興奮して眠りにくくなる

回答:中井昭夫さん

読む本の内容も大事です。柴田さんが言われたように、淡々と静かなほうがいいですね。ときどき失敗してしまうのは、おばけや怪獣などの本です。「今日はパパが読むから」と、いろんな声色を使ったり、「ほら出た!」とびっくりさせたりすると、子どもは興奮して、「次はどうなる?」とわくわくして、プロレスごっこと変わらない状態になってしまいます。
長い話の本だと、読み終わらないと寝ないというルーチンになってしまうので、薄暗いところでも読めて、字数が少なく、5分ほどで読み終わる短めの本がいいですね。

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