友だちと遊ぶ機会が減ったけど、コミュニケーションが苦手にならない?

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2021/03/06

出典:すくすく子育て[放送日]2021/03/06[再放送]2021/03/13

以前、長女は積極的に友だちと遊ぶような子でした。4月の緊急事態宣言で幼稚園が2か月間の休みになり、公園にも行けない雰囲気で、家の中で遊んで大きな音が出ると近隣から迷惑だと言われ、私たち親も神経質になってしまったかもしれません。そのためか、休みが明けても友だちの輪に入っていくのが苦手になって、ひとりで何かをすることが多くなったようです。友だちに声をかけて断られたらどうしよう、嫌われたらどうしようと考えてしまうみたいで、遊びだすと大丈夫なようですが心配です。また、あやまって妹の足を踏んで泣かせてしまったときなど、ちょっとしたことで自分を責めてしまうこともあります。このままコミュニケーションが苦手になるのではないかと心配です。
(6歳・2か月 女の子、4歳 男の子のパパ・ママ)

今は幼児期から児童期に移り変わっていく時期

回答:遠藤利彦さん

公園で遊ぶことを我慢したり、家で静かに過ごすようにしたり、そんな気持ちを持っていることは「えらいね」とほめてあげてくださいね。
たしかに、コロナ禍による生活の変化が影響しているかもしれません。でも今は、幼児期から児童期に移り変わる過程で、自分が人からどう見られているのかを考えるようになる時期でもあります。心の力を身につけている、ともいえます。そのような心の要素が表れていると捉えてみてください。
また、いったん友だちの輪に入れば一緒に遊べるようですし、心配しなくてもよいでしょう。一緒に遊んでいれば、そのうちに友だちから誘ってもらえて、自分からも誘いやすくなると思います。今の悩みは、自然に解消されていくのではないかと思います。

道徳的な気持ち・感情を身につけている

回答:遠藤利彦さん

妹の足を踏んで自分を責めたのは、「悪いことをしちゃった、ごめんね」という優しい気持ちがあったからではないでしょうか。道徳的な気持ち・感情を身につけている、ひとつの証拠だと考えてください。

友だちと遊ぶのに慣れていく時間はひとりひとり違う

回答:若盛清美さん

子どもが友だちと遊ぶのに慣れていく時間は、ひとりひとり違うと思います。早く慣れる子もいれば、時間のかかる子もいます。親としては「うちの子はどうしたのかな?」と心配になるかもしれませんが、心配せずにゆったりと受け止めてあげて、「今度は一緒に遊べるといいね」という思いで毎日送り出してください。だんだん、以前のように遊べるのではないかと思います。
コロナ禍で子どもたちに変化はありましたか?

みんなが「6月が新学期」という思いでスタートした

回答:若盛清美さん

4月の緊急事態宣言のころは、外出を自粛したり、除菌や消毒に気をつけたり、親も神経質になっていましたね。でも、その状況の中での成長もあったと思います。
私たちの園は6月から再開しましたが、4〜5月は園での生活をしていなかったので、「6月からが新学期のスタート!」という思いで子どもたちを受け入れるようにしました。子どもたちも「これからはじまる」という気持ちになります。新しく入園する子にとっては、まさにスタートなので、園の子どもたちには「いろいろ教えてあげてね」と伝えていたんです。そのように取り組むことで、6〜7月の間に、以前の4〜5月よりも子どもたちの距離が短くなったと感じます。
コロナ前の生活を知っている5~6歳の子どもたちに、変化の影響はないでしょうか?

大人が安心の基地になって、子どもの背中を押してあげることが重要

回答:遠藤利彦さん

以前はできていた遊びができなかったり、行きたいところに思うように行けなかったり、そのようなフラストレーションを抱える子どもが多いと思います。そのとき、まわりの大人が不安を持っていると子どもに移ってしまうことがよくあります。大人がどっしりと構えて、子どもの安心の基地になって、背中を押してあげることが重要です。

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