新型コロナの影響で、子どもの発育が心配だという声が増えています。また、当たり前になったマスク生活の影響を心配する声も。コロナで始まった新しい生活様式と子どもの発育について、専門家と一緒に考えます。

専門家:
遠藤利彦(東京大学大学院 教授/発達心理学)
若盛清美(認定こども園 副園長)
友だちと遊ぶ機会が減ったけど、コミュニケーションが苦手にならない?
マスクでの生活。子どもへの影響はある?
保育園でできることが減って、今後に影響はない?
おうち時間が増えて動画を見ることが多くなった。視力に影響はない?
子どもは制約された中で、興味のあることを自分で作ろうとする
遠藤利彦さん
「Less is More(少ないほうが豊かである)」という言葉がありますが、子どもの発達にもあてはまるのではないかと感じます。でも、私たち大人は、その逆の「More is More」、たくさん与えてあげればあげるほど子どもの発達は豊かに広がるはずだと考えがちです。
子どもは制約された限られた中で、興味のあることを自分で作ろうとします。例えば、いろいろなごっこ遊びやふり遊びを展開して、その中で力を身につけていくことがあります。そのようなプラスの面にも目を向けることも大切だと思います。
神経質になり過ぎない。ふだんと同じように子育てを楽しんで
若盛清美さん
コロナだからダメ! —— 何かにつけて、コロナを理由にしてしまいがちになりますよね。でも、そんな状況でも、神経質になり過ぎないようにしていただければと思います。ふだんと同じように子育てを楽しんでください。