保育園でできることが減って、今後に影響はない?

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2021/03/06

出典:すくすく子育て[放送日]2021/03/06[再放送]2021/03/13

娘が通っている保育園では、みんなで歌うことができなくなりました。みんなで一緒にすることを減らしているためです。給食は会話をせずに食べます。発表会などもなくなり、特別な時間や場所で緊張感のある経験もできなくなっているので、今後に影響してこないのか気になります。
(5歳と3歳のママ)

自分の好きなことをやれていれば子どもの発達に心配はない

回答:遠藤利彦さん

園によって、いろいろなルールがあり、考え方の違いもあります。ただ、不自然な状態が続いている中でも、子どもたちが自由に遊んで、自発的に自分の好きなことができることが大切です。自分の好奇心に従って、友だちと何かの遊びをするなど、十分に機会が確保できていれば、子どもの発達に心配はありません。

子どもは日常の中で緊張を経験する

回答:遠藤利彦さん

子どもは、発表会のような特別な行事でなくても、日常の子ども同士の遊びの中でも緊張しているものです。例えば、どうやって遊びの輪の中に入っていくかなど、きちんと緊張感を経験できていると思います。自然に緊張感を経験して自分で克服することが、日常的にあるのだと考えください。

「コロナだからできない」ではなく、コロナでも子どもたちと楽しい時間を作る

回答:若盛清美さん

「コロナだからできない」と考えるのではなく、子どもたちの姿を見ながら、子どもたちが自分で選んで遊べるような環境をつくってあげることが大切だと思います。
そのために、私たちの園では、子どもたちと話し合いをする時間を多く持っています。例えば、毎年恒例だった夏祭りです。子どもたちは夏祭りをやりたい、でも「いつもはお父さんやお母さんがお店をしてくれるけど、呼べないね」と話をしたら、「僕たちがお店をする」と言って、工作で食べ物を用意したりしたんです。
いつもと同じにはできませんが、私たち保育者の願いも子どもに話しながら、「どうやったらいいかな」と話し合って、一緒につくり上げていきます。そうすれば、「コロナだから密集はダメ、親も参加できない」で終わりにならず、子どもたちも納得して楽しい時間になり、「あのときは、親は来られなかったけど、自分たちで工夫した」といった経験が残ることにもなります。

園から発信していくことも大事

回答:若盛清美さん

私たち保育者は、きちんと子どもたちのことを保護者に伝えることを大事にしています。子どもたちの夏祭りを写真に撮って、ひとことを添えて保護者に発信しました。運動会も子どもたちだけで行いましたので、楽しみにしていた保護者に撮影したビデオを発信しました。このように、保護者が参加できない状況だからこそ、園からの発信が大事だと思っています。

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