子どもに優しくできず、厳しすぎてしまうことがつらい… どうしたらいい?

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2020/11/28

出典:すくすく子育て[放送日]2020/11/28[再放送]2020/12/05

育児休業中で、3人の子どもを育てています。夜8時半に寝かせることを目標に、保育園から帰ってくる4時半から、夕食や勉強などの日課を慌ただしくこなしています。そのため、予定通りに進まないと、つい厳しくなってしまいます。夫は夜8時ごろには仕事を切り上げて、寝かしつけをしてくれます。育休をとっている以上、それまでに全てを終わらせて夫にバトンタッチしたいのですが、子どもたちには厳しいスケジュールのようです。
夫に子どもたちを託した後、子どもに優しくしてあげられなかったことや、怒るのが増えて無意識のうちに抱きしめたりすることができなくなっていることに気づきます。自己嫌悪して、つらくなります。
(5歳・2歳の男の子、0歳 女の子のママ)

育児休業は「子どもと一緒に過ごす」大事な仕事

回答:大日向雅美さん

育児休業は立派な仕事です。パパの仕事と同じか、それ以上のことをしていると思います。引け目を感じて、完璧な状態でパパに渡さなくてもいいのです。子どもと一緒に過ごし、ごはんを食べ、遊び、笑い、ときには泣いたり、怒ったりする。これが育児休業の仕事だと考えてください。
以前、次男が転んで頭を切ってしまい、救急を呼んだことがあります。ちょうど下の子をお風呂に入れているときだったので、救急の方から「どうぶつけたのですか?」と聞かれても答えられず、「お母さん見ていなかったんですか?」と言われてしまいました。このことで、さらにちゃんと子育てをしなければ、と感じました。

親を追い詰めないでほしい

回答:大日向雅美さん

救急隊員の方も、何気なくおっしゃったんだと思います。でも、そこに原因を求められているようで、やはり「子どもについての全責任を負わなくちゃ」と思わせてしまいます。このようなことは、世の中全体で、心して禁句にしてほしいですね。こんなに頑張っているママを、追い詰めないでほしいと思います。

子どもに親の弱い部分を見せてもいい

回答:大日向雅美さん

弱みを見せず、いつも正しくあろうとすることは立派だと思います。でも、上のお子さんが5歳ならば、ときには「もうママ、疲れちゃったのよ」と言ってもよいと思います。
子どもは、親の役に立ちたい、慰めたいといった気持ちをたくさん持っています。いつも「ああしなさい、こうしなさい」と言うよりも、ときには「今日は疲れちゃった。ごめんね」と言ったほうが、子どもが頑張ることもあります。そのように弱みを見せられる人が、ほかにも周りにいるとよいですね。でも、いちばん見せていい相手は、もしかしたら子どもかもしれません。5歳ぐらいだったら、十分、受け皿になってくれると思います。

どうして子どもには厳しく怒ってしまうのか?

厳しくしつけていくことで、親子関係に悪影響はない?

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