公共の場で子どもがぐずった時、0歳の子をどうあやす?

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2019/08/24

出典:すくすく子育て[放送日]2019/08/24[再放送]2019/08/31

ベビーカーを押して動いていると気持ちよさそうにしていてご機嫌ですが、お散歩中も、電車の中でも止まるとすぐにぐずってしまいます。さらに、公共の場で興奮して甲高い声を出してしまうことも悩みの種です。騒いだとき、「シーッ」「ダメだよ」と言ってもわからないのですが、周りの人に「私は迷惑にならないように気にしています。静かに過ごせるようにしています」と伝えるために言っています。息子はさらにテンションが上がって喜んで、騒いでしまうこともあるのですが、このようなときはどうすればいいのでしょうか。
(10か月 男の子のママ)

子どもの大きな声に小さな声で返すなど、その子に合う方法を探しましょう。

回答:大豆生田啓友さん

こうすれば確実にぐずらなくなるという方法はありません。子どもは泣くもの、ぐずるものですから、そこは大前提にしなければいけない。一つ言えるのは、あやすとかえって興奮するなど、逆効果の場合もあるということは知っておいたほうがいいですね。具体的な方法をひとつ挙げるとすれば、じっとその子の様子をよく見て、子どもがしようとしていることに、「ああ、こうなの、そうなのね。いやだねえ」など、小さな声で語りかけてみるのはどうでしょうか。保育士は、子どもが興奮してワーッと騒いでいることに対しては、大きな声で返さず、落ち着いて、小さな声でゆっくり声をかけることがよくあります。
ただ、それも必ず効果があるというわけではありません。結局はその子に合うやり方を探していくしかないんですね。

子どもたちのぐずりを切り替える技 保育園の対応は?

日々子どもと接している保育士は、子どもがぐずったときどんな対応をしているのでしょうか。東京都世田谷区にある保育園で話を聞きました。

気分転換グッズを使う

子どもたちの目をひく色の絵の具を溶かしたボトルや、100円ショップで売っているケースに小石やビーズを入れ音が鳴るようにしたおもちゃなどであやします。子どもが握りやすく手軽に作れます。

キラキラ光るテープはパリパリと音もして子どもが楽しめ、持ち歩くにも最適です。

1歳を超えた子どもにはバンダナが万能アイテム!

絵本やおもちゃをバンダナで包んでバッグのようにして持たせてあげると、それだけでいつもとは違うアイテムになり、うれしそうに手に持って遊びます。帽子のようにしてあげて、鏡でその様子を見せるととても喜び、気分転換になります。

また、バンダナであおぐだけでも気分が変わります。カバンに1枚入れておくだけでいいので、かさばりません。

子どもの気持ちを受け止める

1歳児クラス/シャワーで泣いてしまった子には?
その子の気持ちがどういう気持ちなのか考えながら、「何が嫌だったのかな?」「暑かったのかな」「ぬれたのが嫌だったかな」と、考えながら声をかけるようにしています。すると、だんだん落ち着いていきます。

2歳児クラス/床でぐずっている子には?
「ぎゅーってする?」と聞いて、ハグして気持ちを落ち着かせてから話をします。「大丈夫? お話できそう?」などとゆったりと声をかけると子どもも落ち着きます。大人が焦ると、子どもにもその焦りが伝わってしまうので、まずは大人自身が落ち着くようにします。

見通しを持たせる

子どもは、少し先の見通しがつくと落ち着きます。幼児期になれば、話せば子どもにもある程度は伝わります。園では外で遊ぶときに、“お部屋に戻りたくない”という子には、あらかじめ、「もう少ししたらお部屋に入るよ」などと言っておいて、見通しを持たせています。
例えば電車に乗っているときなら、「着いたらいっぱい遊ぼうね」「駅に着くまでは、外の景色を見てみようか」などと、あらかじめ伝えておくといいと思います。

保育園でも、絶対に効果があるという方法はなく、子どもの様子を見ながらあの手この手で試してみるのが基本だということでした。


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