親子で楽しく園ライフ(2)園とのコミュニケーションの悩み

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2025/09/08

出典:まいにちスクスク[放送日]2025/09/04[再放送]2025/09/09

子どもが保育園や幼稚園、認定こども園に通うようになると、悩みがたくさん出てきます。子どもが楽しく園生活を送るために親ができることを、保育の現場を見守ってきた宮里暁美さんに教えてもらいました。
今回は、先生との話題の作り方を紹介します。

講師:
宮里暁美(お茶の水女子大学 特任教授/保育学)

先生との会話、どうしたらいい?

「先生といったい何を話せばいいの?」と、悩んでしまうパパ・ママもいるのではないでしょうか。一方で、園は「保護者との会話は、信頼関係を築く上で重要」だと考えています。保育者も保護者と話したがっているのです。

日ごろから会話を交わしていると、相談や苦情なども言いやすくなります。いざというときに話しやすくなるためにも、日常の何気ない会話が大事です。

先生との話題のつくり方

園にはいろいろな掲示があります。それをじっと見ていると、園の先生も「これは〇〇なんですよ」などと話がしやすくなります。

園での様子がわかる写真や、きょうの給食、子どもが作った作品をきっかけにすると、話が盛り上がります。

話題のつくり方① 掲示物

掲示物は、いろいろなことを質問したり、話が弾んだりします。一緒に横並びで見ながら話すのもポイントです。

話題のつくり方② 子どもの写真

子どもの写真をきっかけに、家での様子を話してみるのもいいでしょう。子どもが真ん中にいると話が具体的にできます。

連絡帳の書き方

多くの園で取り入れている連絡帳。家庭での様子を自由に書く欄など、「何を書いていいのかわからない」と悩んでいる親も多いようです。

書くのは「きょうも元気です」などの短文で大丈夫。先生が書いた内容は、読むだけでもよいです。「先生がいっぱい書いたから、自分も書かなきゃ」と頑張るより、先生が書いた内容を楽しく読んでみてください。

話題のつくり方③ 連絡帳に悩みを書いて相談するきっかけに

育児の不安や悩みを書くのもよいでしょう。例えば「最近こんな言葉を言うようになった、どうしたらいいか悩んでいます」といったことを伝えると、園は悩んでいることがわかり、パパ・ママに声をかけるきっかけにもなります。

情報を共有することで、子どもを多面的に理解できる

園とコミュニケーションを積極的にとることで、信頼関係が深まっていきます。
例えば、先生に「うちの子のマイブームは〇〇なんです」と伝えると、「そういえば、散歩のときもよく〇〇の前でしゃがんでいました」のように話が広がります。情報を共有することで、子どもを多面的に理解できるようになるのです。

短い会話で構いません。情報を共有していきたいですね。


まいにちスクスク
 
Eテレの育児情報番組「まいにちスクスク」でこれまでに放送した内容はこちら

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