親子で楽しく園ライフ(2)園とのコミュニケーションの悩み
子どもが保育園や幼稚園、認定こども園に通うようになると、悩みがたくさん出てきます。子どもが楽しく園生活を送るために親ができることを、保育の現場を見守ってきた宮里暁美さんに教えてもらいました。
今回は、先生との話題の作り方を紹介します。
講師: 宮里暁美(お茶の水女子大学 特任教授/保育学)
先生との会話、どうしたらいい?
「先生といったい何を話せばいいの?」と、悩んでしまうパパ・ママもいるのではないでしょうか。一方で、園は「保護者との会話は、信頼関係を築く上で重要」だと考えています。保育者も保護者と話したがっているのです。
日ごろから会話を交わしていると、相談や苦情なども言いやすくなります。いざというときに話しやすくなるためにも、日常の何気ない会話が大事です。
先生との話題のつくり方
園にはいろいろな掲示があります。それをじっと見ていると、園の先生も「これは〇〇なんですよ」などと話がしやすくなります。
園での様子がわかる写真や、きょうの給食、子どもが作った作品をきっかけにすると、話が盛り上がります。
話題のつくり方① 掲示物
掲示物は、いろいろなことを質問したり、話が弾んだりします。一緒に横並びで見ながら話すのもポイントです。
話題のつくり方② 子どもの写真
子どもの写真をきっかけに、家での様子を話してみるのもいいでしょう。子どもが真ん中にいると話が具体的にできます。
連絡帳の書き方
多くの園で取り入れている連絡帳。家庭での様子を自由に書く欄など、「何を書いていいのかわからない」と悩んでいる親も多いようです。
書くのは「きょうも元気です」などの短文で大丈夫。先生が書いた内容は、読むだけでもよいです。「先生がいっぱい書いたから、自分も書かなきゃ」と頑張るより、先生が書いた内容を楽しく読んでみてください。
話題のつくり方③ 連絡帳に悩みを書いて相談するきっかけに
育児の不安や悩みを書くのもよいでしょう。例えば「最近こんな言葉を言うようになった、どうしたらいいか悩んでいます」といったことを伝えると、園は悩んでいることがわかり、パパ・ママに声をかけるきっかけにもなります。
情報を共有することで、子どもを多面的に理解できる
園とコミュニケーションを積極的にとることで、信頼関係が深まっていきます。
例えば、先生に「うちの子のマイブームは〇〇なんです」と伝えると、「そういえば、散歩のときもよく〇〇の前でしゃがんでいました」のように話が広がります。情報を共有することで、子どもを多面的に理解できるようになるのです。
短い会話で構いません。情報を共有していきたいですね。
Eテレの育児情報番組「まいにちスクスク」でこれまでに放送した内容はこちら
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