親子で楽しく園ライフ(3)園に預けて子どもと離れる不安

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2025/09/15

出典:まいにちスクスク[放送日]2025/09/11[再放送]2025/09/16

子どもが保育園や幼稚園、認定こども園に通うようになると、悩みがたくさん出てきます。子どもが楽しく園生活を送るために親ができることを、保育の現場を見守ってきた宮里暁美さんに教えてもらいました。
今回は、帰宅後にできる家庭での愛情の伝え方を紹介します。

講師:
宮里暁美(お茶の水女子大学 特任教授/保育学)

帰宅後にできる愛情の伝え方

園に通いはじめると、離れて過ごす時間が長くなり、不安になりますよね。一緒に過ごす時間が減ることで、子どもが愛情不足にならないかと悩んでいるパパ・ママも多いのではないでしょうか。

乳幼児期に大切なのが愛着形成です。安心できる居場所・避難場所があることが、子どもの自立や挑戦の支えになるといわれています。

短い時間で愛情たっぷり

短い時間でも愛情はたっぷり、自信を持って子どもを抱きしめてあげる。子どもにとって親は、時間の長さを超えてかけがいのないものなのです。

愛情の伝え方① 帰宅直後のスキンシップ

帰宅したら、まずは体を触れ合ってスキンシップしましょう。長い時間離れていると、子どもには「ぎゅっ」としたい気持ちがあります。5分でも10分でも、のんびりする時間を持つと、そのあとが変わってきます。

愛情の伝え方② 一緒に食べる

食事の時間では、同じ食卓を囲んで一緒に食べることで、愛情を伝えられます。少しの時間でも大丈夫です。すべて一緒に食べなくても、はじめの一口は一緒に食べてみてください。

一緒に食卓を囲み食事をする

食事は「一緒に食べるとおいしいね」など自然におしゃべりができて、おいしい気持ちを共有できます。一緒に食卓を囲んで食事をすることは大事なのです。

愛情の伝え方③ お風呂で気持ちいいを共有

お風呂はリラックスタイム。「気持ちいい」を共有することが大切です。

「気持ちよさ」を言葉にする

入浴後にタオルで拭いてあげながら、「さっぱりしたね」「気持ちよかったね」と「気持ちよさ」を言葉にしてあげると、気持ちがより強まります。

愛情の伝え方④ 寝る時間

日中は離れていても、一日の終わりの時間を大切に過ごしましょう。

寝る前にそばにいて安心感

寝る前に、親子が親密にゆっくり側にいることは、安心感やしあわせな記憶になっていきます。

帰宅後の愛情表現を

帰宅後の愛情表現。できることを、ひとつでもしてみてください。子どもは、園にいる間にひとりでいろんな挑戦をしています。帰宅後の夜の時間は、安心できる居場所を確かめている時間でもあります。

安心できる居場所があると、家の外での自立や挑戦につながります。いろんなことをして、少し疲れたら、力を充電したくなります。そのときに戻る場所が、安心できる居場所なのです。


まいにちスクスク「親子で楽しく園ライフ」の番組記事

まいにちスクスク
 
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