親子で楽しく園ライフ(1)登園前のイライラの悩み

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2025/09/01

出典:まいにちスクスク[放送日]2025/08/28[再放送]2025/09/02

子どもが保育園や幼稚園、認定こども園に通うようになると、悩みがたくさん出てきます。子どもが楽しく園生活を送るために親ができることを、保育の現場を見守ってきた宮里暁美さんに教えてもらいました。
時間に追われる朝は、大人の都合と、子どものもう少しのんびりしたい気持ちがせめぎ合って、どうしてもイライラしがちです。イライラしない具体的な方法を紹介します。

講師:
宮里暁美(お茶の水女子大学 特任教授/保育学)

朝ごはんを食べない

遊び食べや、食べない子どもにイライラしたときはありませんか?

そんなとき、「食べないこと」ではなく、少しでも「食べたこと」に注目しましょう。

「一口しか食べない」と言うと、食べなかった印象が残りますが、「一口食べた!」では食べた印象が残ります。「これだけ口に入れたら“よし”としよう」など、少しハードルを下げてみましょう。

イライラ解消法① 少しでも食べたことを褒める

一口食べたら褒める。褒めることで、子どもがもっと食べてくれることも。発想を転換することで、気持ちにゆとりができます。

着替えない

3歳ごろになると、自分で着替えることに興味を持ちはじめます。その気持ちを尊重したいものの、なかなか着替えない子どもにイライラすることも。

朝は思い切って、親が着替えを手伝いましょう。「自立の妨げになるのでは?」という心配はいりません。着替えるときは、親のやさしさを感じるタイミングでもあります。自立を損なうより、「自分の気持ちを受け止めてもらえた」「気持ちよく着られてうれしい」といった思いにつながります。

イライラ解消法② 着替えを手伝う

家で手伝ったことが原因で、園で着替えられなくなるわけではありません。おおらかにとらえましょう。

登園しぶり

時間に追われている朝に登園しぶりがはじまると、困ってしまいますよね。

登園しぶりには、気持ちが切り替わる声かけが効果的です。「保育園に行こう」と目標を伝えるのではなく、動きだすきっかけを提案してあげることが大事です。

イライラ解消法③ 動きだすきっかけを提案

例えば、「給食の献立を伝える」「通園途中にある電車を見ようと誘う」など、子どもが行きたくなる声かけが大事です。

子どもに寄りそえないときは

宮里暁美さん

イライラが起こりやすい朝。子どもに寄りそえないときもありますよね。
子どもの主張や思いを全て受け止めようとすると、パンクしてしまいます。イライラした後に落ち込む人は、とてもよい親だと思います。日常の中に、ゆったりした気持ちで子どもに寄り添う時間を持てば、帳消しになりますよ。

たまにはイライラしても大丈夫! 発想の転換や声かけの工夫で、忙しい朝を乗り切りましょう。


まいにちスクスク
 
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