もっと知りたい!母子健康手帳(3)これからの母子健康手帳

クリップ
クリップ

2021/03/31

出典:まいにちスクスク[放送日]2021/03/31[再放送]2021/04/07

妊娠するともらえる母子健康手帳は、赤ちゃんがおなかにいるときから大人になるまでの大切な健康の記録です。母子健康手帳にくわしい、小児科医の中村安秀さんに教えてもらいます。
今回は、さまざまな形の母子健康手帳を紹介します。

講師:
中村安秀(大阪大学 名誉教授/小児科医)

母子健康手帳のデジタル化

母子健康手帳は、子育て環境の変化や時代ごとの文化にあわせて少しずつ変わっています。例えば、自治体によっては、これまでの紙の母子健康手帳を補助する形で、徐々にデジタル化が進められています。

ある自治体では、紙の母子健康手帳を補完する、スマートフォンで利用できるサービスを提供しています。
予防接種の通知などの便利な機能に加えて、子どもが初めて何かできた日や行事などの記録を写真入りで残す機能もあります。そのほか、もく浴などの育児動画や、保育施設の検索など、地域のさまざまな子育て情報も見ることができます。
※個人情報の取り扱いについてはあらかじめサービス提供の自治体等にご確認ください

スマホがあれば、いつでもどこでも気軽に使えて、家族で情報を共有できるのもデジタルならではの利点です。紙の手帳を紛失した場合も、デジタルの情報が残るメリットもあります。
今後、紙とデジタルのよさをあわせ持った母子健康手帳ができていくといいですね。

さまざまな育ちの子どもにあわせた手帳

さまざまな育ちの子どもにあわせた手帳も作られています。小さく生まれた赤ちゃん向けの「リトルベビーハンドブック」や、ダウン症の子ども、心臓病の子どもなど、ケアの必要な親子向けの手帳を支援団体や自治体が制作・配布しています。

親子健康手帳

子育てをするのは母親だけではないという考えから、「親子健康手帳」という名称にする自治体も増えています。決まった様式に加えて、父親が関わるページを多くしたり、子どもが成人するまでの育ちを記録できるようにするなど、自治体それぞれで工夫されています。

祖父母手帳

子育て事情の変化などを背景に、「祖父母手帳」を配布している自治体もあります。以前とは違う子育ての常識を紹介するなど、祖父母の孫育てを応援しています。

世界に広がる母子健康手帳

母子健康手帳は、アジア・アフリカを中心に50以上の国と地域で導入されています。日本での母子健康手帳の実績が、何とかして妊産婦死亡率・乳児死亡率を下げたいと考えている医療者の心に響いたのかもしれません。

イラストや写真を多く使ってわかりやすくするなど、それぞれの国の子育て事情にあわせて親子の健康を守るための工夫がなされています。

「誰でも、どこでも」子育て支援が受けられるように、手帳をツールにしたさまざまな取り組みが広がっているのです。


まいにちスクスク
 
Eテレの育児情報番組「まいにちスクスク」でこれまでに放送した内容はこちら

PR

×     閉じる