皮膚科医が解説! 子どもの頭皮、髪の毛にまつわる素朴なギモン PR

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2018/10/29

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先日、すくコムでは、お子さまのシャンプー・洗髪に関するアンケートを実施しました。その結果、頭皮や髪の毛についての悩みのほか、“赤ちゃん用”から“子ども用”へのシャンプーの切り替え時期を迷っている方が多いことがわかりました。

▼アンケート結果はこちら

そこで今回は、子どもの皮膚の専門家である皮膚科医の馬場直子先生(神奈川県立こども医療センター皮膚科部長)に、みなさんから寄せられた頭皮と髪の毛のギモンについて解説していただきます。


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馬場直子先生プロフィール
神奈川県立こども医療センター皮膚科部長、横浜市立大学皮膚科臨床教授 兼務、日本皮膚科学会専門医。先天性皮膚疾患やアトピー性皮膚炎が専門。3人の子どもを育てた先輩ママ。


赤ちゃん用シャンプーはいつまで? 知っておきたい頭皮の基礎知識

子どものシャンプーの切り替え時期に悩む声が多かった今回のアンケート。先生が考える「シャンプー切り替え時期」、そして基本的な頭皮の知識について教えていただきました。

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― 赤ちゃん用シャンプーから子ども用シャンプー、一般用シャンプーに切り替える時期。何か目安はありますか?

明確に「何歳から」というのはありませんが、目安のひとつになるのは、幼稚園や保育園で活発に遊ぶようになるタイミング。生活に社会性が出てきて、子ども同士で思いきり遊び、どろんこになったり汗をかいたりするようになってきたら、赤ちゃん用シャンプー卒業の時期です。切り替える際は、香料や洗浄力が強いシャンプーではなく、ほどよい洗浄力がありつつ、添加物ができるだけ少ないものを選んであげるとよいですね。

― なるほど! 子どものシャンプーにも選ぶポイントがあるのですね。そもそも、赤ちゃん、子ども、大人で頭皮は違うものですか?

はい、世代によって頭皮の特徴は異なります。最大のポイントは「皮脂の量」。世代ごとの頭皮の違いには、皮脂の分泌量が関係しています。

赤ちゃんといっても生後2〜3か月くらいまでは、お母さんのお腹にいるときにもらった性ホルモン(皮脂の分泌に関係するホルモン)が残留している関係で、皮脂量はやや多めです。赤ちゃんの肌はツルツルだと思っていたのにニキビみたいなものができるなんて!と驚いた経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。この時期、顔にプツプツと現れる湿疹や、眉や頭にかさぶたのようなものが固まる症状は「乳児脂漏性湿疹(にゅうじしろうせいしっしん)」と呼ばれるもので、徐々に落ち着きます。

― その後、皮脂量はどのように変化していきますか?

生後3か月を過ぎたあたりから皮脂量が減り始め、幼児期から小学校中学年くらいまでが、人生でいちばん皮脂量の少ない時期となります。そして、思春期を迎える頃になると皮脂量が増え始め、18〜20歳頃にピークを迎えると、年とともに再び減っていきます。個人差はありますが、10代の後半にニキビで悩む方が多いのはこうした皮脂量の変化によるものです。

― 成長にともなう皮脂量の変化は、頭皮にも当てはまることですか?

基本的には頭皮も「皮膚」なので同じですが、頭は毛穴が密集しているぶん、体のほかの部位に比べると皮脂量が多めです。皮脂を分泌する「皮脂腺」は毛穴の中にありますから、頭は言ってみれば皮脂腺の集中地帯。頭と体でそのような差があるからこそ、頭を洗うもの(シャンプー)と体を洗うもの(石けんやボディソープ)は分かれているんです。

― 髪の毛に関しても、年齢で違いがありますか?

髪の毛は、大人と赤ちゃんとでは圧倒的に「細さ」が違うことが特徴です。細さ=髪の強さの違いとも言えます。生まれたばかりの赤ちゃんの髪の毛は、とても細いですよね。その細さゆえにとても弱く、少しの力でちぎれてしまいます。その後、成長していく中で徐々に太く強くなっていきますが、一方で傷みの原因となる外的ダメージ(ドライヤー、紫外線、カラーリング、パーマなど)を受ける機会も増えていきます。


頭皮の変化に合わせたシャンプーの選び方、髪の毛の洗い方

赤ちゃん、子ども、大人と成長していくうえで、頭皮も髪の毛も変化していくものなのですね。頭皮と髪の毛の特徴を知ったところで、ここからはケアのポイントを学んでいきましょう。

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― 赤ちゃんと、幼児や小学校低学年くらいの子とでは、ケアの方法が変わってきますか?

はい、それぞれの時期に適した洗い方があります。
皮脂量がきわめて少なく、活動量も少ない赤ちゃんの時期は、洗浄力の強いシャンプーで洗う必要がありません。皮脂は肌をガードする役目(バリア機能)を果たすものですが、赤ちゃんの頭皮は皮脂がほとんどありませんので、ノーガードの状態です。ゴシゴシ洗うのは厳禁。香料、アルコール、着色料などが入っていない刺激の少ないシャンプーの泡で、包み込むように洗います。

― 赤ちゃん期を卒業した後はどう洗うのがよいですか?

幼児期に入り活動量が増えてくると、もう少ししっかりと汚れを落としてあげる必要性が出てきます。少ないとはいえ皮脂量も赤ちゃん時代よりは増えてきますので、赤ちゃん用シャンプーより少し洗浄力のあるシャンプーを使うといいですね。

子どもに限らず誰にでも言えることですが、洗う際には、シャンプーをしっかりと「泡」にすることが大切です。皮脂や汚れを毛穴から“かき出す”のではなく、泡で浮かせて流すのが摩擦が少なく髪が傷みにくい理想の洗い方。指の腹で頭皮をマッサージするように洗いましょう。しっかりと泡立てるのは結構難しいですから、お子さんの場合は泡で出てくるシャンプーがあると便利です。そして、シャンプーは頭皮に残らないように、必ずしっかりと洗い流すようにしましょう。

― よくシャンプーは「弱酸性」がいいと聞きますが、それはなぜですか?

人間の皮膚のpH値は、基本的に弱酸性を保つようにできています。皮膚のpH値が弱酸性であることは、細菌の増殖を防ぐことや、角質層のターンオーバーを正常に行うことに関係していますので、できるだけ肌のpH値を変えず、弱酸性を保っておくのが理想です。そのため、肌と同じ弱酸性のシャンプーがよいとされています。シャンプーを選ぶ際の、目安のひとつにしてもよいですね。


トリートメントやドライヤーは使うべき?素朴なギモンQ&A

最後はお母さんお父さんから寄せられた、頭皮、髪の毛、シャンプーについての素朴なギモンについて、先生に解説していただきます。

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Q.赤ちゃんや子どもの髪の毛にも、トリートメントは必要ですか?

 
トリートメントは本来、ダメージを受けて傷みやすくなっている髪の毛に対して、キューティクルをコートするために使うものです。あまりダメージを受ける機会のない子どもの髪には、基本的には不要です。

Q. 子どもの髪の毛がいつも絡まってしまうのですが?

 
髪の毛が絡まりやすくクシが入らないようなことがあれば、例えばトリートメント性のある低刺激のシャンプーを使う、毛先のほうだけトリートメントをつけるなど、最小限の利用でしたら構わないと思います。その際はシャンプー同様しっかりと洗い流し、頭皮に残さないように気をつけてください。

Q.赤ちゃんや子どもに、ドライヤーを使用してもよいですか?

 
ドライヤーの熱は髪にダメージを与えます。毛が細い赤ちゃんや子どもはただでさえ髪が傷みやすいので、ドライヤーは極力避けてください。まだ毛量が少ないうちは、自然乾燥でじゅうぶんです。

Q.髪の毛の量が多くなかなか乾きにくい子の場合は?

 
毛が多くてなかなか乾かない子は、タオルドライした後にドライヤーの送風(冷風)で乾かしてあげてください。

Q.汗をかきやすい子は、1日に何度もシャンプーしてよいですか?

 
皮脂が少ないところに何度も洗浄剤を使うのは、肌のバリア機能を弱めることになります。シャンプーを使って洗うのは、1日1回にとどめておきましょう。整髪料を使うこともなく、皮脂も少ない子どもの頭皮の汚れはほとんどが汗によるものですから、シャワーで流すだけでもさっぱりします。

「シャンプーした後も汗のにおいが気になるなと感じれば、それもシャンプー切り替えのサインですね」とお話しくださった馬場先生。日々お子さんと向き合う中できっと「そろそろだな」とピンとくる瞬間があるのではないでしょうか。今回のお話を参考に、ぜひ家族みんなで、健やかな頭皮・髪の毛ケアを心がけてみてください!


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馬場先生のお話にもあったように、髪の毛を洗う時の大切なポイントが「泡」。でも、子どもが自分でしっかりと泡立てるのはなかなか大変!「メリット 泡で出てくるシャンプー キッズ」は、小さな手でもポンプが押しやすく、泡で出てくるから、さっと素早くすすげますね。細くて、絡まりやすい子どもの髪の毛には、メリットさらさらヘアミルクもおすすめです♪

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