専門家とつながる「発達の相談」
親にとって子どもの発達は心配なもの。実際に、専門家に相談したママの体験を紹介します。
次女は早産で、首のすわり、お座り、寝返り、はいはい、すべて2~3か月ぐらいずつ遅くて、周りと比べて心配でした。10か月になっても、はいはいとつかまり立ちはまだ。その後ゆっくりできるようになりましたが、1歳6か月健診が迫っていても歩けそうにありませんでした。 健診で「歩くチェック」があることはわかっていたので、不安もあり臨時で健診に。子どもの発達が遅いことを相談すると「1歳半健診がくるまでに、できることをやりましょう」といわれ、専門家による運動機能チェックを受けることになりました。結果は「特に何もないです、もうあと一歩だね」といわれ、すぐパパに連絡してふたりでほっとしたのを覚えています。 娘は1歳7か月になり、今ではスタスタと歩けるようになりました。結果的には臨時の健診に行ってよかったと思います。自分でもんもんとしていても解決しないし、ネットなどで情報は拾えても答えはないので、専門家に話を聞いてもらってすっきりしました。 (お子さん1歳7か月のママ)
積極的に専門家とつながり、状況を把握したことで不安な気持ちが軽減したといいます。
修正月齢とは
発達を見るときに注意することがあります。それが「修正月齢」です。
早産の場合は実際に生まれた日ではなく、もともとの出産予定日だった日を基準と考えます。相談のお子さんは早産だったので、少し遅れて1歳6か月健診を受けることになったそうです。
「発達の相談」で問題が見つかったら
もしも健診などで発達の遅れを指摘されても、子どものためにできることがあります。各市町村の福祉サービスや、病院で行われている「発達支援プログラム」です。
こちらは、本田真美さんが院長をつとめるクリニックです。障害をもった子から少し遅れが気になる子まで多様な子どもが集まっています。
一人ひとりの発達の段階や状況に応じた支援を行うことで、発達を促していきます。脳と体が急速に発達する早い時期から支援をはじめることで、苦手を克服したり、得意を伸ばしたりすることができるようになるといわれています。
丸山桂里奈さん(MC) こういう施設を知りませんでした。どこかに相談したくても踏み出す勇気や、相談先がなかなか見つからないのもあると思います。
りんたろー。さん(MC) 発達支援プログラムの様子は、楽しそうに遊んでいるように見えました。
発達支援プログラムには遊びの中に必要な運動が含まれている
回答:本田真美さん 子どもの場合は、訓練やリハビリというより、楽しく遊びながら行うことがテーマになっています。遊びの中に、必要な運動が含まれているのです。とにかく体を使ってたくさん遊んでほしいので、ボルダリング、ブランコ、滑り台などを積極的に遊んでもらいたいと思っています。
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りんたろー。さん(MC) 子ども本人にとって足りない部分を養っているのですか?
本田真美さん はい。プログラムがあり、子どもの発達に必要な要素を取り入れながら楽しくできます。
りんたろー。さん(MC) このようなクリニックは全国にありますか?
本田真美さん クリニックの数は多くないと思いますが、病院だけではありません。各市町村の発達支援センターなど、健康づくり課の窓口や保健師に相談してみてください。
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