寝返りのギモン 反り返って寝返り!?
赤ちゃんの首がすわり、うつぶせで首を持ち上げられるようになれば、今度は寝返りをうつようになります。寝返りは赤ちゃんの初めての「移動運動」。できるようになると、目に映る世界がぐっと広くなります。
なぜ反り返る?

まだ生後1か月半なのに、寝返りしようとしています。でも、下半身が回っているのに上半身が回りきらず、反り返った状態になってしまいます。
(お子さん1か月半のママ)
今、こうした子が増えているのだそうです。なぜ、反り返ってしまうのでしょうか。
子どもの首がすわる前の「縦抱き」が反り返りの原因になることも
回答:本田真美さん寝返りは、本来はもう少し足が上がったり、手を合わせたり、重心が横に動いたりしたうえでしていくものです。いろいろと原因はありますが、最近の育児環境が大きいと思います。
だっこひもなどの育児グッズが便利になったことで、子どもの首がすわる前から縦抱きをして、後ろのほうに反ってしまうことが起こり、あごを引くことができなくて、反り返る姿勢が多くなってしまうことがあるようです。 縦抱きアイテムを使ってはいけないわけではありません。どういう影響があるかをわかったうえで、時間やタイミングを考えて上手に使ってほしいと思います。
―― 基本的には縦抱きよりも横抱きのほうがいいのですか?
本田真美さん そうですね。
井桁容子さん 首がすわらない月齢が低いうちは、横抱きのほうがいいでしょう。
「反り返り」を防ぐ「横抱き」
横抱きの楽なやり方を紹介します。
子どもの頭は、ひじの内側にのせます。
足の間に手を入れてあげます。
腕の内側に子どもの背骨を感じるぐらいがよいでしょう。腕を深くしてだっこすると、腱鞘炎になりにくいです。
横抱きにすると、赤ちゃんはあごをひき、丸い姿勢になります。手足を動かせることで発達が促され、足をおなかに引き寄せるので腹筋も使います。
寝返りの早い・遅い
寝返りのタイミングの「早い・遅い」について、たくさんの声が番組に寄せられました。
りんたろー。さん(MC) 早い・遅いには一喜一憂してしまいますよね。
丸山桂里奈さん(MC) 人それぞれだと思っていても、比べてしまうことはありますね。不安にもなります。
運動機能の発達は性格・気質の影響が大きい
回答:井桁容子さん 運動機能の発達は、性格・気質の影響が大きいです。例えば、せっかちな子が好奇心旺盛で、いつの間にか体を動かしていることもある。そのようなことを踏まえて見ていく必要があります。
「見る」「嗅ぐ」など運動機能以外が発達中の可能性も
回答:井桁容子さん 「できる・できない」で見てしまい、「遅れてるのではないか?」と思うことがあるかもしれません。でも、実はその子の頭の中では、見ているものや、においを感じて、とても忙しくしているのかもしれません。みんな使う場所がいろいろと違うので、その子が今楽しんでいることを待ってあげてもいいと思います。
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