子どもの発熱、解熱薬は使ったほうがいい? 使わないほうがいい?

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2024/05/18

出典:すくすく子育て[放送日]2024/05/18[再放送]2024/05/23

もうすぐ2歳になる娘は、ふだんは元気いっぱいですが、たまに発熱することがあります。熱でぐったりすると心配で、解熱薬を使ったほうがいいのか悩みます。ただ、ママは「あまり薬に頼りたくない」、パパは「かわいそうだから解熱薬で楽にしてあげたい」のように2人で考えが違います。
また、かかりつけの医師のほか、夜間診療などで違う医師にかかることがあります。そのとき、医師によっても解熱薬に対する考え方が違うので、いつも迷います。解熱薬は使う・使わない、どちらがよいでしょう?
(お子さん1歳11か月のママ・パパ)

解熱薬は病気の根本を治すものではない

回答:福井聖子さん

まず、解熱薬は病気の根本を治す治療薬ではありません。熱で苦しいとき、熱を下げて楽にするなどの効果のために使う、対処療法の薬です。病気を治すための薬ではないので、できるだけお薬は使わないと考える医師もいます。一方で、解熱薬を使うことで、眠れなかった子が眠れる、水分をとれなかった子が飲めるようになるなど、楽になって体力回復の助けになると考える医師もいます。

使うときは、小児科で処方される解熱薬を

回答:福井聖子さん

小児科領域では、強い解熱薬を処方しません。安全なかたちで解熱薬を使います。大人用の解熱薬を子どもに使うと、副反応などが考えられます。子どもには、小児科で処方される解熱薬を使い、大人用は使用しないでください。
※生後6か月未満は、体温を下げ過ぎてしまう場合もあるので医師に相談を

解熱薬の使用目安

福井聖子さん

解熱薬の使用目安は、熱が38~38.5℃以上です。でも、「熱の高さ=状態の悪さ」ではありません。体温だけでなく、全身の状態を見ながら使ってください。1度使ったら、6時間以上間隔をあけて様子を見ましょう。

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眠っているときにわざわざ飲ませる必要はありません。眠ること自体に治療効果があります。起きているときも、水分をきちんと飲む、少しぐずるけど遊んでいるなど、機嫌がよさそうなときは使わなくても大丈夫です。

また、解熱薬(飲み薬、座薬)を使うのは、熱が上がりきったあとがよいでしょう。少し寒がるなど、熱が上がっているときはあたためて様子をみて、手足があたたかくなって熱が上がりきってから使うとよく効き、楽になります。解熱薬を使うタイミングも大切です。


―― 熱が出ているときはウイルスと戦っているから、飲ませないほうがいいと聞いたことがあります。解熱薬を使うと治りが悪くなるのでしょうか?

実際に様子をみていると、そこまでの違いは感じない

回答:福井聖子さん

理論的にはあるかもしれません。ですが、実際に様子をみていると、解熱薬を使ったことで長引いたといった違いは、あまり感じません。解熱薬でぐっすり眠れて、体力を回復したということもあります。

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