パパの育休、ちゃんと子育てしてほしい!

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2023/07/22

出典:すくすく子育て[放送日]2023/07/22[再放送]2023/07/27

パパの勤務先の会社では、育児休暇が義務づけられています。そのため、次男が生まれたとき、パパはしぶしぶ1週間の育休をとりました。でも、長男の面倒を頼んでも、ただ動画を見せるだけ。長男と外へ遊びに行っても、「ママじゃなきゃダメだって」と1時間もたたずに帰ってくる。次男の寝かしつけを任せてみると、「おっぱいがないとダメだね」と言って、すぐにギブアップ。育児はおろか、家事も自分のことも、すべてママ任せです。感情的になって「2人の子どもなんだから、ちゃんと子育てしようよ!」と言ったこともあります。
私の仕事はフリーランスで、フルタイムで働いてるパパと比べると収入は多くありません。そのせいか、パパから「家にいるんだから、家事とか育児はママの担当だよね」という圧力を感じます。パパの「名ばかりのとるだけ育休」に、今でもモヤモヤしています。
(お子さん2人のママ)
すくすくファミリー(ママ)

パパに1日、育児・家事を丸投げしてみると、全体の流れをわかってもらえるかもしれませんね。
すくすくファミリー(ママ)

パパは育休中、家事に慣れていない分、臨機応変が苦手でしたね。


―― 天野さん、小﨑さん、みなさんの話を聞いていかがですか?

育休を通して、多様な視点を身につけることが大切

天野妙さん

パパが会社から求められて育休をとって、「名ばかり育休」になっている状況がたくさんあると耳にしています。そもそも、政府も含めて、育休取得促進を進めているのは、男女の性別役割分業感を払拭するためでもあります。そして、イントラパーソナル・ダイバーシティー(個人の中に多様な視点や価値観・役割を持つこと)を身につけることも大切です。
例えば、平日の昼間の公園はどんな感じなのか、スーパーの牛乳が昨日より20円高くなっているなど、会社と家の往復だけでは知ることができません。そういった、いろんな視点や価値観への理解の促進も含めて仕事を休むことを、企業側からも伝えてほしいと思っています。

家族でリスクヘッジを

小﨑恭弘さん

ママが感じているモヤモヤの要因のひとつには、パパとママの経済格差があると思います。しかし、この先パパがママよりも収入が多いという確証はありません。やはり、夫婦や家族でリスクヘッジすることを考えれば、パパも育児と仕事ができる、ママも育児と仕事ができる、そのほうが豊かで安全に生きていけると思います。


―― モヤモヤしているママは、パパにどんなふうに伝えたらいいでしょう?

親の先輩としてパパを育てるつもりで

天野妙さん 

「パパに育児・家事を丸投げしてみる」という話がありましたが、私も夫に任せてプチ家出をしたことがあります。私はこれまでに3育休をとっていますが、実は、夫はとったことがありません。不満だってありました。結婚して21年になりますが、はじめはお湯も沸かせない夫だったんです。
でも、今では私が2泊3日の出張で家をあけても、夫が家庭を回せるようになりました。もちろん、そうなるまでに時間はかかりました。
妊娠期間を考えれば、母親のほうが親として10か月先輩です。先輩としてパパを育てるつもりで考えるといいかもしれません。時間はかかりますが、それが最短距離だと思います。

人間関係にもメンテナンスが必要

小﨑恭弘さん

子どもが生まれて、環境が変わる大きなタイミングです。ここで、人間関係にもメンテナンスが必要だと思います。私が所属するNPOでは、「OSを入れ替える」という言い方をしますが、環境の変化に合わせて、新しい心構えや意識(OS)を作っていくわけです。気づいた人にしか変えることはできません。
でも、残念ながら、気づいてないパパが多いのです。めんどうなことだと承知していますが、気づいたママがパパを育てていくことを意識してほしいと思っています。

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