子どもの好奇心を大事にしたい。大人はどう関わればいいの?

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2022/10/15

出典:すくすく子育て[放送日]2022/10/15[再放送]2022/10/20

4歳になる長男は、虫に夢中です。もともとは、幼稚園で飼育されているカメを好きになりました。そこから魚などの水の生き物にも興味を持ち、古代魚が好きになり、恐竜、その時代の虫へと興味がつながりました。そして、近所でタマムシを見つけたことで、虫への関心が大爆発したんです。
今では、家でアゲハ蝶の幼虫などを飼っていて、「臭角だしてるよ」など、私が知らないようなことを言います。自分が見たものと、図鑑や動画などの情報を照らし合わせることで、覚えたようです。
子どもの喜ぶ様子を見て「すごいね」と声をかけますが、実は夫婦2人とも虫が苦手です。子どもの好奇心を大事にするために、周りの大人はどう関わっていけばよいでしょうか。
(お子さん6歳・4歳・1歳5か月のママ・パパ)

知識と体験の積み重ねが大事

回答:多田多恵子さん

図鑑で知ったことは、実体のない絵や写真です。それを実際に生身で動いているのを見て、図鑑で見たものと実物が一致した瞬間に、「こういうものだったんだ」と頭の中で花火が上がるような快感・感動があります。だからこそ、科学という意味では、知識と体験の積み重ねがとても大事になります。

一緒に喜んだり驚いたりする人がそばにいることは大事

回答:大豆生田啓友さん

社会に対して、特に環境問題について発信していた、レイチェル・カーソン(1907~1964)いう海洋生物学者・作家がいました。その方の有名な言葉の中に「センス・オブ・ワンダー」があります。神秘さや不思議さに目を見張る感性を表す言葉です。
子どものころに、不思議なことや神秘的なことに触れ、「すごい」と心で感動する経験がどれほど大事なのか。そういった経験が、自然や命に関する科学的好奇心だけでなく、自分たちが生きている自然と命を慈しむことにつながっていくといわれています。そんなときに、一緒に喜んだり、驚いたりしてくれる人がそばにいるのは、とても大事なことです。

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