子どもの好き嫌い。バランスよく食べるには?

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2022/09/17

出典:すくすく子育て[放送日]2022/09/17[再放送]2022/09/22

娘の偏食に悩んでいます。白いお米と魚は大好きですが、肉は「いらない」と言います。ピーマンやなす、アスパラガスやとうもろこしも難しいです。
そこで、好き嫌いをなくすための工夫をはじめました。例えば、食材に興味を持てるように、家で野菜を育てています。その結果、トマトは食べるようになりましたが、まだピーマンやなすは難しいようです。私自身には好き嫌いがなく、娘が食べてくれない理由がわかりません。どうしたらバランスよく食べてくれるようになるのでしょうか。
(お子さん2歳11か月のパパ・ママ)

好き嫌いは一時的なもの。だんだん食べられるようになっていく

回答:神田智子さん

好き嫌いは一時的なものです。味がきちんとわかるようになると、おいしいものなど、いろいろなものが判断できるようになります。個人差はありますが、10歳ぐらいを目安に、だんだん食べられるようになっていきます。

乳幼児に多い好き嫌いは、本能的な要素も大きいといわれています。人は「酸味があるものは、腐っている」「苦味があるものは毒がある」のように、食べ物の危険を察知します。そのため、酸味のあるトマトや苦味のあるピーマンが苦手な子どもが多いのです。

食べづらさが好き嫌いの原因になることも

回答:神田智子さん

3歳ぐらいになると奥歯が生えてきますが、それまではきちんとかめません。咀嚼(そしゃく)がしにくいと、「食べたくない」「嫌いだ」と判断してしまうことがあります。
ほかにも、生野菜が上あごに張り付いてしまうことがありますよね。子どもは舌が未発達で、舌を器用に動かして野菜を取ることができず、食べることが難しくて「嫌だ」と判断してしまうこともあります。食べづらい食材は、食べやすくなるように調理してみましょう。

野菜は、加熱するとやわらかくなるので、口に入れやすくなります。肉は繊維に対して直角に切ったり、とろみをつけたりすることで飲み込みやすくなります。

嫌いなものも食卓に並べる

回答:永田智さん

好き嫌いは、食わず嫌いであることが結構あります。食わず嫌いかもしれないと思ったら、嫌いなものを食卓から排除せず、一緒に並べておきましょう。そして、親がおいしく食べる様子を見せたり、「食べるとおいしいかもよ」と声かけしたり、おいしさを伝え続けていると、やがて、子どもは「食べてみようかな」という気持ちになると思います。子どもが自主的に取捨選択できる食卓を準備しておくのは大事なのです。

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