ふたごを平等に扱えなくてモヤモヤ…

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2022/05/21

出典:すくすく子育て[放送日]2022/05/21[再放送]2022/05/26

3歳になるふたごを育てています。ふたごとはいえ、得意なこと不得意なことに差があり、性格の違いや褒め方など、平等に扱うにはどうしたらいいか悩んでいます。
例えば、ふたりに違う種類のシールをあげると、妹が「こうかんしてください」と言います。妹は、自分の気持ちをはっきり言うタイプで、お姉ちゃんは優しい性格で譲ってあげることが多いんです。最近では、妹が「この習いごとがいいけど、一人じゃ寂しい」と言って、お姉ちゃんは、「一緒にやってあげる、妹の好きな習いごとでいい」と言うんです。お姉ちゃんには「ありがとう」と伝えますが、平等に扱えないことにモヤモヤします。
(ふたご3歳のママ)

長いスパンで成長を見守ることが大事

回答:松本彩月さん

私自身は、ふたごの子どもたちを「妹・姉」のように育てていませんでした。今は小学6年生で体重に4kgの違いがありますが、差があるとは考えていません。一人一人の成長を、個の成長として、家族で喜んでいます。
子育ての過程では、長いスパンで成長を見守ることが大事です。それぞれ、一人の子なんだと考えて、育児するほうも一緒に育っていくものだと思います。

平等にしたいという気持ちを持って子育てできれば大丈夫

回答:志村恵さん

平等に接したいという親の気持ちはよくわかります。多胎の子育ての悩みのビッグ2のひとつなんです。もうひとつは、十分に手をかけられないという罪悪感です。でも、そういう感情を持つ必要はありません。平等にしたいと一生懸命に考えていることだけでもすばらしいと思います。子どもたちは個性がバラバラで、完全な平等は無理ですが、子どもたちを信じて、平等にしたいという気持ちを大事にしながら育児していけば大丈夫だと思います。
ずっとどちらかが我慢して、どちらかがとってしまうような場合は、「今度は譲ろうね」「今度は我慢しなくていいんだよ」のように声かけしてあげてください。
志村さん自身、ふたごの兄だとのことですが、差を感じたり、兄だから我慢しないといけないといったことがありましたか?

差があってもすみ分けしながら成長してきた

回答:志村恵さん

もちろん能力差はあり、ふたごなりの悩みもありました。でも、差があっても、うまくすみ分けしたり、それぞれ調整したりしながら、少しずつ成長してきたと感じます。
世代的には、兄・弟という考え方が強かったのですが、両親は私たちを同じように扱い、一度も「お兄ちゃん」と呼ばれたことはありません。それでも、社会からは「どちらがお兄ちゃん?」と聞かれるので、だんだん私のほうが兄的性格になり、少し我慢したこともありました。とはいえ、もう一人も「俺だってたくさん我慢したぞ」と言うかもしれませんね。

ふたごは、ほぼもう一回ふたごに生まれたいと思っている

回答:志村恵さん 

ふたごは、ほぼみんなが、もう一回ふたごに生まれたいと思っています。やはり、ふたごライフが楽しいからでしょう。もう一人、自分を絶対に信頼してくれる人がいる。この安心感は、ものすごくすばらしいものなのです。

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