おすすめの寝かしつけ法は?

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2022/04/09

出典:すくすく子育て[放送日]2022/04/09[再放送]2022/04/14

パパたちから、「パパではダメで、ママでないと寝てくれない。ママの負担になってしまう」「どうやって寝かしつけたらいいのか…」といった声が寄せられました。おすすめの寝かしつけの方法はありますか?

おすすめは「だっこして5分間歩く」

回答:黒田公美さん

赤ちゃんが泣いて手がつけられないときは、ひとつの方法として「だっこして5分間歩く」を試してみてください。
哺乳類の赤ちゃんには、「輸送反応」といわれる、親に運ばれるときにおとなしくなる反応があります。例えば野生動物の親は、自然界の脅威から逃れるためなど、目的があって子どもを運びますが、泣いたり暴れたりしていると困ります。子どもは運ばれていることがわかったら、おとなしくなるわけです。人間の赤ちゃんにも、そのような反応があることがわかっています。効果が出やすいのは、体重があまり重くない生後1か月~8か月ごろまでです。
※生後1か月以内や筋力が弱いなど、体の心配がある赤ちゃんには行わないでください
だっこ歩きのポイントはありますか?

「目的地まで移動する」気持ちで。赤ちゃんは見ない

回答:黒田公美さん

「あやすため」に歩くのではなく、「理由があって移動する」イメージです。例えば、「用事があって駅まで行く」という気持ちで、一定のペースを保ちながら、できれば止まらずに、5分間歩きます。もちろん、速く歩くのは危ないので注意しましょう。例えば部屋の中を周回するなど、回転するように歩くと、一定のペースを保ちやすいでしょう。
もうひとつのポイントは、できれば赤ちゃんを見ないこと。つい「もう寝たかな」と赤ちゃんを見てしまいがちです。そのとき立ち止まったりすると、赤ちゃんも見られていると気づきます。親の注意が歩くことに向いていないこともわかるのです。

赤ちゃんのおなか・胸・頭を、体にぴったりくっつける

回答:黒田公美さん

赤ちゃんの抱き方にもコツがあります。だっこするときに、赤ちゃんのおなか・胸・頭まで、体にぴったりくっつけることが望ましいですね。歩くときは、赤ちゃんの頭がぐらつかないようにしてください。特に、首がすわっていない時期は、しっかりと後頭部を支えて、頬を胸か肩に乗せ、もたせかけるようにして歩くといいでしょう。縦抱きのほうが密着する面積が大きくなりやすいので、理由がなければ、最初は縦か斜めぐらいで抱くとよいでしょう。体にぴたっとついている感じを大切にしてください。
5分間歩いても泣きやまない場合は、どうすればいいですか?

10分まで延長してもいい。それ以上は、ふだんと違う様子がないか確認

回答:黒田公美さん 

10分ぐらいまでは延長してもいいでしょう。日常の中でも、それぐらいだっこして歩くことがありますよね。それでも泣きやまない場合は、何か理由があるのかもしれません。いったん歩くのは休んで、体温を測ってみるなど、赤ちゃんにふだんと違うところがないか確認したほうがいいと思います。
だっこで泣きやんでも、布団に下ろすときに泣いてしまいます。何かコツはありますか?

布団に着地するまでは体を密着させて、ことばをかけながら

回答:井桁容子さん

布団に下ろすときは、私もたくさん失敗した経験がありますよ。まず、赤ちゃんは密着しているのが安心なんです。頭が先に下がってしまうと不安になるので、お尻から下ろします。それから、胸をつけたまま、「ずっといるよ」と、だんだん背中を下ろしてあげます。体を離すとき、赤ちゃんは手がふわっとなって不安になります。赤ちゃんの両手をやさしくおおうように手をあわせて、「大丈夫よ」「気持ちいいね」と声をかけながら、だんだん離してあげます。親が「大丈夫かな」とどきどきしてしまうと、赤ちゃんに伝わってしまうこともあります。
赤ちゃんが自分からぐっすり眠ってくれるのが理想ですが、ぐっすりねんねに大切なことはありますか?

昼間を気持ちよく過ごすことが、夜の”ほっとする”時間につながる

回答:井桁容子さん

昼間の時間を大事にしましょう。昼間を気持ちよく過ごしてメリハリをつけてあげると、気持ちよく疲れて、夜の"ほっとする"時間につながります。この繰り返しの中で、夜がだんだんと気持ちいい時間になるでしょう。

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