インフルエンザワクチンは、月齢が低いときに接種しても効果はある?

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2020/12/05

出典:すくすく子育て[放送日]2020/12/05[再放送]2020/12/12

重い病気にかからないように、予防接種は任意のものを含めてすべて受けさせてきました。でも、インフルエンザワクチンの接種を受けるか迷っています。もうすぐ1歳で、予防接種の案内はあるのですが、「6か月から1歳まではワクチンの有用性に賛否両論がある」とネットなどで見ることがあり、効果があるのか心配です。月齢が低いときに接種しても効果はあるのでしょうか?
(11か月 男の子のママ)

予防接種は重症化するリスクを減らす

回答:松永展明さん

インフルエンザワクチンは、1歳以上に効果があるといわれています。6か月〜1歳に関しては、一定の見解が得られていません。
それでも、保育園などで他の子どもたちとたくさん接触するような場合は、予防接種を考えてください。インフルエンザの重篤な合併症として、脳炎や脳症がありますが、これらは乳児であっても発症します。インフルエンザの予防接種は、感染を完全に防ぐわけではありません。一方で、脳炎や脳症などの重症化リスクを減らすことができます。この1点で、インフルエンザの予防接種でリスクを少しでも下げてあげることは、非常に大切だと思います。
インフルエンザの予防接種は有料ですが、無料の予防接種もあります。その違いはなんですか?

定期接種は公費、任意接種は自己負担

回答:松永展明さん

予防接種には「定期接種」と「任意接種」があります。定期接種は、社会全体を感染リスクから守る観点から、国や自治体が費用を負担します。一方で、任意接種は自分自身を守ることが基本となっているため自己負担です。
個人的には、インフルエンザやおたふくかぜなどは、自分が接種することでいろんな方を守ることにつながると思います。定期接種になり、みなさんが接種できるようになるのが望ましいと考えています。現在、そのような社会の声を反映して、定期接種が増えてきています。

この10年で、定期接種できるワクチンは少しずつ増えています。2020年の10月からは、ロタウイルスも定期接種に含まれることになりました。


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