体重がどんどん増えています。将来肥満になってしまうの?

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2019/11/23

出典:すくすく子育て[放送日]2019/11/23[再放送]2019/11/30

娘は8か月になりますが、体重は10.5kgと標準を大きく超えています。生まれたときの身長・体重は発育曲線の枠に入っていましたが、生後1か月を過ぎたころから、どんどん体重が増え、2か月で枠からはみ出してしまいました。5か月から離乳食を始めましたがまだあまり食べません。母乳は好きなだけあげてよいと聞いたものの、本当にこのままで大丈夫なのか不安になっています。
赤ちゃんのときの肥満がそのまま体質として引き継がれる可能性もあるという文献もあると聞いて、やせたほうがいいのかなと夫も心配しています。このままだと大人になると肥満になってしまうのでしょうか。母乳を減らしたほうがいいのでしょうか。
(8か月 女の子のママ)

乳幼児に多いのは「良性肥満」です。授乳や食事を自己判断で制限しないで。

回答:太田百合子さん

乳幼児に多いのは「良性肥満」といわれるもので、動きが活発になるとだんだんとやせていくことが多く、今は授乳や離乳食を減らす必要はありません。肥満になってしまうからと授乳や離乳食を減らし過ぎると、空腹で夜中に目が覚めて生活リズムが狂ったり日中不機嫌になったりする可能性があるので、自分の判断で制限はしないでください。

乳児期は、食生活で脂肪の数が増えるわけではない。将来の肥満に直接関係はありません。

回答:加部一彦さん

発達も特に問題がなさそうなら、そのまま様子を見ていてよいと思います。乳幼児期の赤ちゃんの体重は70〜80%が水分で、体重あたりの水分量が多く、いわゆる水太りの状態です。これから筋肉がつくなどして水以外の成分が増えていくため、体重もそろそろ頭打ちになっていくのではないでしょうか。胎児期と乳児期は、食生活によって脂肪の数が増えるわけではなく、また、この時期の「太っている」状態は、将来の肥満に直接関係はありません。

乳幼児期の体重増加と大人の肥満

解説:加部一彦さん

赤ちゃんの時期に脂肪細胞が増えるのは、発育に必要な、正常な体の働きです。

脂肪細胞の数が増える時期は、胎児期、乳児期、思春期の3回あるといわれています。

脂肪細胞には、成長期の体をつくり、ホルモンを分泌するなどの大事な役割があります。
ですから乳児の時期は、必要な分だけ一定の割合で、誰でも脂肪細胞の数が増えます。

一方、大人になってからの肥満は、食べ過ぎや運動不足などで、余ったエネルギーがため込まれること。
大人の肥満は、基本的には脂肪細胞そのものが大きくなり、時には分裂して、数も増えます。
これは、生活習慣などが原因で起こることが多いといわれています。

このように、赤ちゃんの時期に太ることと、大人の肥満は、性質が違うのです。


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