子どもの熱がきっかけで転職。子育て中の社員は必要とされていないの?

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2019/06/15

出典:すくすく子育て[放送日]2019/06/15[再放送]2019/06/22

私は10年以上、介護スタッフとして働いてきましたが、昨年、上司から子育てに対するパワーハラスメントを受け、職場を去りました。
きっかけは、子どもの熱でした。看病のため、仕事を休んだのですが、その翌日から、上司から無視されたり、暴言を吐かれたりということが続きました。子育て中の同僚も、同じような目に遭っていました。
職場も人手不足で苦しい事情はよく分かっており、自分なりに精一杯頑張ってきたつもりでした。会社を辞めたいと上司へ申し出た時、「あなたの事情はどうでもよい」と言われ、泣くことしかできませんでした。「今は迷惑をかけるけれど、子どもが大きくなれば、また独身の時のように活躍できます!!」って大声で叫びたかったけれど、できませんでした。
「女性が輝く社会はどこ?」「子育てしやすい社会はどこにあるの?」「自分は社会から必要とされていないのでは?」と落ち込み、苦しい日々でした。
今は、別の業種ですが、子育てに理解のある職場で働いており、ここで頑張ろうと思っています。子どもが熱を出しても『おたがいさま』と言い合える。それが当たり前な社会になりますようにと、切に願うばかりです。
(1歳と5歳の子のママ)

めげる必要はありません。

回答:大日向雅美さん

子育て中の社員の事情を考えない職場は、いずれ立ち行かなくなるのではないでしょうか。その上、嫌がらせや暴言を吐くような上司は問題外ですね。そのような企業は、社会の流れから取り残されてしまうと、はっきりと言いたい。つらい経験だったと思いますが、めげる必要は全くありません。

子育て、介護などさまざまな事情があっても働くことができる職場を目指して。

回答:阿真京子さん

まず、子どもという存在について職場の人が理解していることが大事です。今の社会は、効率、便利、そして速さ、が求められます。しかし、子どもはそのような価値観で考えることができない、全くコントロールができない存在です。子育て中の職員は、家に帰った途端に頭を切り替え、子どもに合わせて生活をしています。そして、子どもが病気になるのは誰のせいでもありません。親が働いているから病気になるのではないのです。
今、子育て中の人にとって働きやすい職場作りが、多くの企業で進められています。子育てを含めて、いろいろな立場にある社員がいることで、社会のニーズに素早く対応できる、企業としての強みになると考えているようです。
私は、子育て世代と管理職世代の社員が理解しあえるような講座をさまざまな企業で行なっています。管理職の世代の男性は、「子どもがこんなに病気をすること自体を知らなかった」という方が大半です。「自分たちはすごく子育て世代に対して配慮してきたつもりだったけれども、全く見当違いだった」とおっしゃった方もいます。講座終了後には、「子育て世代の悩みを、身近に感じることができた」という感想も聞かれます。
子育て、介護、病気など、さまざまな事情があっても働き続けることのできる職場は、お互いを理解し合うことから始まるのではないでしょうか。

子どもが急な発熱。子どもにも職場にも申し訳ない気持ち、どうしたらいいの?

子どもはどれくらい病気になるの?

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