職場復帰1年目、生活が確立するまで
まずは、職場復帰1年目のママの生活を取材させてもらいました。
ママは長男が11か月のときに職場復帰しました。それから数か月の試行錯誤をかさね、仕事と育児のバランスをとれるようになったそうです。
午前5時、ママの1日は事務作業からはじまります。8時間のフルタイム勤務で時間内に終わらない仕事は持ち帰っています。
午前6時、子どもの朝食づくりです。時短のため、週末にまとめてつくって冷凍したものを使います。
午前6時30分、パパと子どもが起きてきました。朝の分担はママが朝食づくり、パパは主に洗濯物や保育園の準備です。以前はバタつきもありましたが、きっちり分担を決めることでスムーズになったそうです。
午前7時、ママが出勤。午前8時、パパは子どもを保育園に送ってから出勤します。
ママは小学校の教員で、勤務時間は午前8時から午後4時半です。産前は午後7時ぐらいまで学校に残ることが多かったそうですが、いまは定時で帰っています。学年主任をはじめ、まわりの先生たちに助けられているといいます。
まわりからは「テキパキしてる」と言われるというママも、産前と比べ、仕事への向き合い方が変わりました。「これはやる」「これはやらない」と取捨選択して、優先順位を決めながらやることが多くなったといいます。
午後4時30分、退勤して保育園のお迎えに。帰宅して、まず向かうのはお風呂です。帰宅時間に合わせて、給湯予約しています。子どもが入園したては体調不良が多かったので、感染症対策のため帰宅直後のお風呂を習慣にしました。
お風呂からあがったら、すぐに夕食の準備です。午後6時、パパが帰宅しましたが、ママ・パパの分は後回しで、子どもだけ先に食べます。おなかがすくと泣いてしまうので、このスタイルになりました。
午後7時、ママとパパの夕食です。子どもは一緒にデザートを食べます。食後は、パパが寝かしつけを担当、ママは後片づけをします。
この生活が確立するまでに時間がかかったけど、大きくなったらきっと変わるけど、いまはこれが最適だといいます。
りんたろー。さん(MC) すごいですね。私は取捨選択ができなくて苦労してるのですが、コツはありますか?
ママ 自分じゃなくてもできること、パパや職場の誰かに頼めることは、お願いさせてもらっています。
りんたろー。さん(MC) 職場はどうですか?
ママ とてもあたたかくしてくれて、仕事をカバーしてくれる同僚にボーナスをあげたいと思うくらいです。
天野妙さん 困っているときに助けてくれる同僚は、「神」みたいな存在ですよね。実は、そういったフォローへの「業務フォロー手当」が、国の制度で整備されつつあります。
業務フォロー手当は、2024年にはじまった助成金制度です。育児休業や時短勤務の社員をフォローした同僚に企業が手当を支給すると、国から助成金を受けられます。
また一部の企業では、育児休業で負担が増えた同僚に一時金を支給する、子育て中の社員へのサポートを人事評価の対象にするなどの取り組みがはじまっています。
丸山桂里奈さん(MC) このような取り組みが広がっていけば、もっと育児がしやすくなりそうですね。
天野妙さん ママ・パパの気持ちが楽になり、頼みやすくなると思います。先に帰るときに「何か悪いな」と思う気持ちが少し軽くなりますよね。
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