子育て環境づくり(2)着替えの環境

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2022/07/23

出典:まいにちスクスク[放送日]2022/07/23[再放送]2022/07/26

子どもたちが生活する保育園には、学びや育ちを支える工夫がたくさんあります。保育室の環境づくりから、家庭でもまねできる方法を教えてもらいました。
今回は、着替えの環境です。

講師:
鈴木八朗(くらき永田保育園 園長)
子どもたちは「自分でやりたい」という思いを持っています。そのために環境をつくってあげることが大切です。

自分でできることを増やすために

着替えは、やってあげるものではなく、子どもが自分でできることを増やすために、環境を整えることが大事です。ポイントは3つ。「着替えが置いてある場所」「着替える場所」「着替えるタイミング」です。

保育園での工夫

まずは、園での様子から見ていきましょう。これから2歳児クラスの外遊びの時間です。

外遊びの前に、先生は帽子と靴下が入ったケースを並べます。すると、子どもたちが自分で靴下・帽子を選んでいます。どうして、自分で選べたのでしょうか。

ひみつはケースにあります。名前と一緒に、個人のマークがついています。字が読めなくても、自分のケース(場所)だとわかるわけです。

壁際で子どもたちが集まっているところは、「お座りイス」と呼ばれる、身支度のときなどに座る場所です。

着替えの場所が毎回変わると、子どもは混乱します。「あるときはこっち」「あのときはそっち」だと、子どもは「なんでだろう?」と理解できないのです。「ここは僕の場所」「ここは〇〇をするところ」のように決まっていると、わかりやすくなります。

「この時間になったら、この場所で着替える」という習慣づけが、「自分で着替えよう」という意欲につながります。

家庭でできること

家庭の場合、どのように取り入れたらいいでしょうか。

この家庭では、布製のマットを使って、「着替えの場所」をつくっています。着替えのほか、歯磨きや、薬を塗るときも、このマットが活躍するそうです。

着替えのときの工夫

外遊びの後は、お着替えタイムです。

着替えのカゴには、上下2セットの服が用意されています。

ここから自分で着たい服を選ぶのです。

選びとることの積み重ねが、「自分でやりたい」という意欲を育みます。

子どもがひとりで着替えをしていると、間違えてしまうこともあります。こちらの子は、ズボンの前後がわからなくなって、3回目の挑戦ではけました。

先生は、子どもが自分で履くことができるまで見守っていました。間違いを指摘するより、一生懸命に自分でやろうとしている子どもの意欲のほうが大事なのです。

前後がわかりづらい服の場合、例えばマジックなどでマークを描いてあげると、大人が教えなくても、わかりやすくなります。

自分でできることは、子どもにとってもうれしいことです。子どもが「それは私の腕の見せどころ!」のような気持ちになれるといいですね。


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