産後の心と体(4)産後サポート

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2021/12/02

出典:まいにちスクスク[放送日]2021/12/02[再放送]2021/12/09

出産と同時に始まる子育て。でも、ケアが必要なのは赤ちゃんだけではありません。産後のママの心と体は想像以上のダメージを受けています。
今回は、助産師の経験をいかして産後の母子ケアを推進している市川香織さんに、産後サポートについて教えてもらいました。

講師:
市川香織(東京情報大学 准教授/助産師/母性看護学)

パパや家族に知ってほしいこと

産後のママの体は時間をかけて回復します。ママ自身がSOSを出せないときもあるので、そんなときはパパや家族が保健センターに連絡や相談をしてください。

子育てのことで困ったら

産前産後で子育てのことで困ったら、地域の保健センターや子育て世代包括支援センターに相談しましょう。母子手帳を配布してくれたところです。

相談は、電話や対面だけではありません。旭川市ではオンライン相談が始まっています。

妊婦や子育て中の方を対象に、保健師などの専門職が個別に相談に応じてくれます。他の自治体でも同じ取り組みが始まっています。ぜひ利用しましょう。

産後の負担を軽減するサポート

産後の負担を軽減してくれるサポートには、産前・産後支援ヘルパー、家事代行サービス、産後ドゥーラ、産後ケアセンター、ファミリーサポート・センターなど、さまざまなものがあります。助かると感じるものは積極的に取り入れましょう。

産後ドゥーラとは

産後ドゥーラとはどういったサービスでしょうか。産後2か月のころから産後ドゥーラを利用している方のお宅に伺いました。

産後ドゥーラとは、母親を支援する経験豊かな女性のこと。自宅に訪問して、家事の手伝いから育児まで、子育て世帯をサポートします。

ここでは、週に2回、料理の作り置きなどの家事をサポートしています。

そのほか、ママの不安や悩みの話し相手になってくれます。

利用者の声
サービスを利用する前、新型コロナで在宅勤務になったパパと、赤ちゃんの泣き声のことなどでぶつかって、次第に気力も体力も限界になりました。夫婦で話し合い、自治体の助成を受けて産後ドゥーラの利用を決めたんです。
産後ドゥーラの方は、そんなパパにも、赤ちゃんのことや産後の体がとても大変なことも話してくれて。それを聞いたパパは、今では一緒に子育てを軌道に乗せようと頑張ってくれています。(ママ)

助けを求めることを選択肢のひとつに

産後、パパやママは「親になった自分たちで頑張ろう」と思ってしまいがちです。ぜひ「周りの人に助けを求める」ことも、ひとつの選択肢として考えてください。


まいにちスクスク「産後の心と体」の番組記事

まいにちスクスク
 
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