体調が悪いときの食事(3)せき・のどの痛み・口内炎

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2020/12/16

出典:まいにちスクスク[放送日]2020/12/16[再放送]2020/12/23

熱があったり、食欲がなかったり。子どもの体調が悪いとき、何を食べさせればいいのでしょうか。また、食べさせないほうがいいものはあるのでしょうか。病気のときの食事にくわしい、細田明美さん(管理栄養士)に教えてもらいます。
今回は、せきやのどの痛みと、口内炎のときの食事です。

講師:
細田明美(東京医療保健大学 講師/管理栄養士)

医療監修:草川功(聖路加国際病院 小児科 医長)

せき・のどの痛みのときのポイント

せきがひどく、のどが腫れているときは、飲み込むのもつらいことがあります。こまめな水分補給で、のどを潤し、乾燥させないようにしましょう。

熱すぎるもの、冷たすぎるもの、塩辛いもの、酸っぱいものなど、粘膜を刺激する食べものは避けてください。

食べやすいものは、やわらかくなめらかなものなど、のど越しのよいものです。粘膜を強くするため、ふだんからビタミンA・ビタミンCをとっておきましょう。

大根あめとあんずジャム

大根やあんずは、のどやせきの症状に効く食材です。大根やあんずを使った、保存もできるメニューを紹介します。

大根あめ

大根はビタミンCが豊富で、炎症を抑える作用もあります。

<材料(作りやすい分量)>

大根※1
約5cm(80gぐらい)
水あめ※2
80g(大根がかぶる程度)

※1 大根は、葉に近い部分を使うとより効果的です。
※2 大人や1歳以上の子には、殺菌作用のあるハチミツを使ってもよいでしょう。

<作り方>

大根をよく洗い、皮ごと1cm角のサイコロ状に切ります。

容器に大根を入れ、大根がかぶるぐらいの水あめを入れます。

そのまま、冷蔵庫で2~3時間寝かせたらできあがりです。
※冷蔵庫で2~3日、保存できます。

さらさらになった汁を、スプーン1〜2杯そのままなめると、のどの痛みに効きます。
さ湯で割って飲んだり、ヨーグルトにかけたりしてもいいですね。

あんずジャム

あんずは、のどの痛みを緩和し、せきやたんを静める効果があります。生では手に入りにくいあんずも、栄養が凝縮されたドライフルーツなら手軽に作れます。

<材料(作りやすい分量)>

ドライアプリコット(乾燥あんず)
100g
150ml

<作り方>

ドライアプリコットと水を鍋に入れて、3~4時間、やわらかくなるまで漬けます。
※状態を見て時間を調節してください。ひと晩漬けてもよいでしょう。

火にかけて、さらにやわらかくなるまで弱火で煮ます。
※1歳以上の子には、ハチミツ10gを入れてもよいでしょう。火にかける前に加えてください。

水分が途中で少なくなったら足して、焦げつかないように注意してください。

やわらかくなったら火を止め、フォークで粗めのペースト状にします。
※ミキサーやブレンダーなどを使うと、なめらかなペーストになります。

保存容器などに移し替えたらできあがりです。
※冷蔵庫で2〜3週間、保存できます。
※砂糖50gを加えて煮ると、日持ちがよくなります。

さ湯で溶いてあんずジュースにしたり、ヨーグルトにかけたりしてもいいですね。

れんこんのすり流し

れんこんは、のどの炎症を抑え、せきを鎮める効果もあります。
すりおろして汁物にすると、食べやすいですよ。

<材料(作りやすい分量)>

れんこん
50g
だし汁
2カップ(400ml)
みそ
大さじ1
ねぎ
適量
しょうがすりおろし
適量

※3歳以上の場合は加えてみましょう。

<作り方>

れんこんの皮をむいて、水にしばらくつけてから、すりおろします。

だし汁を火にかけ、煮立ったら弱火にして、すりおろしたれんこんを加えます。

とろみがつくまで煮て、みそを溶き入れて味をととのえたらできあがりです。

3歳くらいからは、ねぎ・しょうがを加えると、さらにのどによくなります。お好みで、しょうゆと塩でおすましふうの味付けにしてもよいですね。

口内炎のときのポイント

手足口病などの感染症のとき、口の中に腫れ物や口内炎ができて、口が開けづらくなったり、かむと痛くなったりすることがあります。

口の中が痛くて食べられないときは、刺激が少なく、かまずに食べられるもの、少量でも栄養価が高いもの、のどごしがよくなめらかなものを食べさせましょう。

ツナのテリーヌ

テリーヌは少量で栄養がとれて、口の痛みで食欲がないときにおすすめです。

<材料(作りやすい分量)>

ツナ(油漬け)
1缶(固形量135g)
ゆで卵
1個
たまねぎ
30g
パセリ
少々
マヨネーズ
大さじ2
少々
牛乳
100ml
粉ゼラチン
5g

<作り方>

ゆで卵、たまねぎ、パセリは細かいみじん切りにします。
たまねぎは、電子レンジで1分30秒~3分ほど加熱して冷ましておきます。
※電子レンジの機種によって加熱時間を調整してください。

80℃に温めた牛乳にゼラチンを振り入れ、よく混ぜて溶かし、冷ましておきます。

ボウルに、油分を切ったツナ・ゆで卵・たまねぎ・パセリを入れてよく混ぜます。

さらにゼラチンを溶かした牛乳を加え、よく混ぜ合わせます。冷凍している離乳食野菜など、お好みで少量加えてもいいですね。
※ミキサーなどを使うとラクになめらかになります。

型や器に流し入れ、冷蔵庫で冷やし固めます。

これで、できあがりです。

ライス入りポタージュ

ミキサーやブレンダーを活用した、栄養満点のなめらかメニューです。
ごはんのとろみでのどごしがよくなり、かまずに野菜と炭水化物がとれます。

<材料(1人分)>

ごはん
30g
野菜
40g
バター
2g
水(または野菜スープ)
80ml
牛乳(または豆乳)
80ml
少々

※野菜は、にんじん・たまねぎ・大根・かぶ・キャベツ・白菜・ほうれん草・小松菜などを使ってください。

<作り方>

野菜は、繊維を断つように切ります。

にんじん・たまねぎ・大根・かぶなどは薄切り、葉もの野菜はざく切りにします。

ほうれん草・小松菜などの青菜はさっとゆでておきます。

鍋にバターを入れて火にかけ、野菜を炒めます。

バターがなじんだら、水(または野菜スープ)を加えてふたをし、やわらかくなるまで煮ます。

ミキサーに、野菜と煮汁、牛乳、さっと洗ったごはんを入れ、なめらかになるまで回します。

鍋に戻して再び加熱し、ひと煮たちさせてとろみがついたら塩で味をととのえます。
これで、できあがりです。

小さい子は、冷ましてからあげましょう。


子どもは、のどや、口の中が痛いと、食べることを嫌がります。飲み込んだりかんだりするときに負担が少ない、なめらかなものから食べましょう。


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