園から小学校への移行をスムーズに スタートカリキュラムって何?

クリップ
クリップ

2019/11/30

出典:すくすく子育て[放送日]2019/11/30[再放送]2019/12/07

横浜市の小学校では、2020度からスタートする新しい学習指導要領に先行して、「スタートカリキュラム」という取り組みを行っています。
幼稚園・保育園から小学校にスムーズに移行させるためのプログラムです。

ある小学校を訪ねて、その様子を見せてもらいました。

これは小学校1年生の4月から5月中旬までの時間割です。
国語や算数などの教科がありません。

「なかよしタイム」は、幼稚園や保育園と同じように、遊びを中心にして、安心して自分を表現できるようにするための時間。

「わくわくタイム」は、遊びの中で得たことを、具体的な体験を通して、徐々に学習につなげていく時間。

園の生活から学校の授業にスムーズに移行するための工夫なんですね。
そして、「ぐんぐんタイム」で自然に教科の学習につながっていくように進めています。

例えば、「なかよしタイム」では、パンの歌や手遊びをして楽しみ、それが発展して、それぞれの子どもが好きなパンを調べてみようという活動が生まれ、最終的には、それぞれのパンが好きな子の人数を調べる、いう算数の学習につながっていくのです。

さらに横浜市では、各小学校に必ず1人、児童支援担当の先生がいて、入学する子どもたち全員の様子を、それぞれの園から引き継いでいます。

例えば、いつもの活動の場と全く違う場所で活動をするときに「歯が痛い」というお子さんがいました。その時、園からの引継ぎ資料を見ると、保育園でも運動会や遠足などいつもとは違う場に入っていくときには、とてもドキドキして難しくてなかなか入って行けないという様子が書いてありました。みんなと一緒に参加ではなく、その子なりの参加で支援・指導ということができました。
(児童支援専任教諭)

小学校と各保育園・幼稚園との交流は年に数回ずつ行われています。
この日は、保育園の年長さんが小学校にやってきました。

この小学校では保育園の子どもたちをスムーズに迎えるためにおもちゃを準備しています。さらに初めての給食を体験できるようにしていました。このように、入学前に何度か学校生活を体験することで不安が減るといいます。

先生たちは、スタートカリキュラムを始めてから子どもたちに変化がみられたと感じています。こちらは2年生の教室。生活科では、年間を通してお米について学んでいます。

この日の授業では、お米の脱穀のしかたを考えます。先生は3つの例「わりばし」「お茶わん」「手」を黒板に書きました。

子どもたちはいろいろなやり方を試します。中には、机の隙間を使って脱穀するという、全く違うやり方を思いついた子もいます。どの子も、主体的に、おもしろがって学ぶ姿勢が見られます。こうした子どもたちの変化に、先生たちも驚いたそうです。

受け身ではなく、自分たちからどんどん校長先生に聞きに行くなど、アンテナをすごく張っているのが分かります。こちらが教えるものではなく、今までの経験があるからこそ身についている力が集まって、今こういう活動が続いているんだなと感じます。
(2年生の担任)
子どもたちが主体的に動く、何か困っても自分たちの力で解決できる、問題解決できる楽しさということを、すごく学んできているのかなと思います。スタートカリキュラムを通して子どもたちは学ぶ楽しさを経験できているんですね。
(校長)

このようなスタートカリキュラムはこれから全国で始まる。

コメント:汐見稔幸

スタートカリキュラムはこれから全国で始まることになります。ですから、横浜市のこうしたケースが確実に一つのモデルになると思います。

いろんなタイプの子どもがその子なりのやり方で授業に参加できる。

コメント:大豆生田啓友

私もいくつか授業を見せていただきました。横浜市で行われているようなスタートカリキュラムによって、今、就学前に多くの方が心配しているようなことはほとんどなくなると思います。ほとんどの子どもたちがワクワクして授業に参加しています。いろんなタイプの子どもがその子なりのやり方で授業に参加することができるのもスタートカリキュラムの特徴だと思います。

2020年から小学校の教育が変わると聞きました。どんなふうに変わるの?

活発な娘、落ち着いて授業を受けられるか心配です

5歳の娘は朝の身支度がテキパキできず、生活面で心配があります。

就学前にひらがなはちゃんと書けないといけませんか?

恥ずかしがりやの息子。小学校でお友達とうまくやっていけるでしょうか。

PR

×     閉じる