イヤイヤ期の子どもに伝わる「叱り方」のコツを知ろう

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あれもイヤ!これもイヤ!そういう時期だと分かってはいても、イヤイヤ期真っただ中のお子さんの気持ちに寄り添うのは大変ですよね。数々発せられる「イヤイヤ」を、叱りすぎては後悔し、許しすぎては「このままでいいのか」と悶々としているご家族のみなさま、お気持ちお察しいたします…。今回は育児情報番組「すくすく子育て」「まいにちスクスク」で紹介された、子どもの叱り方についての専門家のご意見をまとめてご紹介します。


叱ることは必要?

子どもに「やっていいこと」「悪いこと」を伝える必要がある

子どもは、特に年齢が低いほど、やっていいこと、悪いことの区別ができないものです。
例えば、興味本位でやったことで、結果として人に迷惑をかけたようなときに、それはやってはいけないんだよ、ということを伝えていかなければ、子どもはやっていいことと悪いことのけじめがつかなくなってしまいます。
間髪入れずに「それはダメなんだよ」と伝えることが叱るということであり、しつけなので、叱らない子育てというのはあり得ないと思います。
ただし、ねちねちとしつこく叱るというのではなく、必要なときにしっかりと伝えることが大切です。
 
(東京大学名誉教授 教育学:汐見稔幸さん)

大切なことを伝えるために「叱る」

「叱る」ということは、世の中のルールや規則、何が大切なのかという価値について、しっかり伝えるということです。
「叱る」ことがないと子どもは学ぶことが出来ません。
ただし、力でおさえつけるとか、怒鳴るとか、そういったことはしないほうがいいですね。
その子が納得できるような言葉、わが子にあった方法を探していくことが大切です。

(東京学芸大学教授 発達心理学:岩立 京子さん)

イヤイヤ期の子どもに伝わる叱り方のポイント

<0~1歳前半ごろ>

「イタイイタイ」「ダメ」というような言葉をその時その場で伝えたり、「え~んえ~んしちゃうよ」などの擬態語や擬声語を使ったりすると伝わりやすいと言われています。

<1歳後半~2歳ごろ>

叱るときは、短い文章にすると伝わりやすいと言われています。
例えば、友だちのおもちゃを取り上げてしまったときなどは、「これは○○ちゃんの。返そうね」というように、2~3語の短い文章で伝えましょう。
また、この時期になると、子どもには自我が芽生え、自分の思いが強くなります。
1回で言うことを聞かせようと思わずに、一生懸命に根気よく伝えてください。
子どもが親の言うことを聞くようになるには、子ども自身の理解力の発達も必要です。叱ってもすぐに言うことを聞いてくれなくても大丈夫です。この時期の子どもはぐんぐん成長するため、長い目で成長を見守りましょう。

<3歳ごろ>

個人差は大きいものの、言葉が指すものや物の性質が理解できるようになっているため、子どもがイメージできるように、具体的に叱ってあげましょう。
例えば、砂を投げてしまうときは、「砂が目に入ると痛いからダメだよ」「砂を投げちゃうと、あとでお山が作れないからダメだよ」というように、ダメな理由を伝えるようにしてください。

(東京学芸大学教授 発達心理学:岩立 京子さん)

子どもに叱ったことが伝わっているかを見極めるポイント

子どもの仕草や表情を見てください。
叱った後に、「ごめんなさい」と言葉では言えないけれど、「ちょっと手を止めている」「ちょっと下を向いている」「笑っているけど、ちらちらとママの様子を伺うようにする」というように、子どもの態度が変わっていることもあります。
子どもをよく見て、叱ったことが伝わっているかを見極めましょう。
叱ったときに、必ずしも「ごめんなさい」と言わせる必要はありません。

(東京学芸大学教授 発達心理学:岩立 京子さん)

5歳くらいまでは、まだまだ子どもなので、あまり難しい叱り方は伝わりません。
また、「ダメな子」などの人格を否定するような言葉は使わないようにしましょう。

すくすくポイント
子どもの困った行動への対処法~保育士さんはどうしてる?~


イヤイヤ期の叱り方で気をつけたいこと

icon_point_right 叱る前にまずは親の気持ちを伝える

イヤイヤ期は“他の人とは違う自分”を確立していく非常に大切な時期だと思います。やりたいことがあってもうまくいかず、気持ちが乱れて、ときには“自分はどうしたいのか”さえわからなくなることもあります。子ども自身も苦しい時期ですので、辛抱強く付き合ってあげてください。
この時期は制止するような言い方より「ママはちょっと悲しいよ」など、親の側の気持ちを子どもに伝えることを心がけていただくと、お子さんとのコミュニケーションの幅が広がっていくのではないかと思います。

(東京大学大学院教授 発達心理学:遠藤利彦さん)

icon_point_right 真剣さを伝える、気持ちを察する

どんなときでも、しっかりと子どもの目をみて、「ママは真剣なんだよ」「パパは真剣なんだよ」ということ伝えることだけは、どの年齢でも大事なことです。
3歳ぐらいになると、「ほんとはこういうことしたかったんだよね」「こんなことするつもりなかったんだよね」というような子どもの気持ちを聞いてあげたり、気持ちを察するような言葉を入れてあげたりすることも重要です。
頭ごなしに叱るだけでは、「わかってくれていない」と子どもが納得しないこともあります。

(東京大学名誉教授 教育学:汐見 稔幸さん)

icon_point_right 叱る前に、子どもの気持ちを聞いてあげる

よくないことをした時には、きちんと教えてあげる必要があります。頭ごなしに叱ると、自分の思いが伝わらないことで余計にイヤイヤが激しくなってしまいます。例えば気に入らないとものを投げるお子さんには「本当はどうしたかったの?」と、子どもの気持ちを聞いていったん受け止め、そのあとで「お口で言ってくれたらママもわかってあげられるよ」などと伝えると、次第に、物に当たるのではなく言葉で表現できるようになりますよ。

(保育士:井桁容子さん)

▼詳しくはこちらの記事をご覧ください。

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