「イヤイヤ期」の子どもをなだめる作戦と親子の気分を変えるアイデア集

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「イヤイヤ期」「第1次反抗期」とも言われる「魔の2歳児」の子育て。ママ・パパは何が「イヤ」なのかもわからなくてヘトヘトになることも・・・ どう向き合っていったらいいのでしょうか。
子どもをなだめる作戦を練るのに参考になる、これまでの「すくすく子育て」の専門家のアドバイスを紹介します。


作戦その1:オリジナルの儀式を決めてみよう!

「イヤイヤ」が始まると、最初は子どもなりに理由があったはずなのに、そのうち何がイヤなのか自分でもわからなくなってしまうんですよね。
そんな時は、儀式化するのがおすすめです。私は、当時幼かった娘のイヤイヤがひどくなるとマンンョンの屋上に行って、「おこり虫を抜こうね」と言って、ピンセットで子どもの体から一匹、二匹・・・と取る真似をすると、イヤイヤが収まりました。
そのうち、イヤイヤが始まると、子どもが自分でピンセットを持って屋上に行くように(笑)。ぜひ、オリジナルの儀式を考えてみてください。
(専門家:大日向雅美さん)

作戦その2:内緒話でほめてみよう!

イヤイヤ期の子どもに直接、「あれをしなさい、これをしなさい」と言ってもなかなか聞きませんが、たとえば子どもから少し離れたところでママとパパが内緒話をしてみてください。
「○○ちゃんは今日こんなことがちゃんと出来たのよ」、「それはすごいね、一人前になってきたね」など、小声で話してみましょう。そうした大人同士の会話に子どもは敏感です。
パパやママが自分のどんな行動を喜び、ほめてくれるのかを、親の内緒話によって間接的に聞くことでより深く理解しますので、しつけに役立つと思います。
(専門家:菅野靜二さん)

作戦その3:「私」を主語にした親の気持ちを伝えてみよう!

子どもがかんしゃくを起こしていない状態のときに、「ママは今日みたいな○○ちゃんが好きだな-」というように、「私」を主語にしたお母さんの気持ちをI(アイ)メッセージとして子どもに伝えてみてください。自分の態度によってお母さんがどう感じるのか、子どもは少しずつ理解するようになってきます。子どもは大人の言うことを理解していないと考えがちですが、本当はほとんど理解しています。ですから親が子どもに語りかけ続けることが大切で、メッセージは徐々に子どもに浸透していくはずです。また子どもがたたくときには、「たたいたら痛い」、「たたかれるのはイヤ」と言葉や表情できちんと伝えましょう。
(専門家:菅野静二さん)

▼詳しくはこちらの「Q&A」をごらんください。

ヤダヤダ対処法は?

親をたたいて自己主張!どうしたらいい?

道路で止まらないわが子、どうすればいい?

イヤイヤ期にしつけはできる?


イヤイヤ期をやり過ごしてきた先輩ママたちの工夫も参考にできそうです。
これまでの「すくすくアイデア大賞」で紹介されたアイデアより、イヤイヤ期に使えそうなアイデアをご紹介します!

“何でもイヤイヤ”ちゃんには

『透明○○○ちゃん』

(すくすくアイデア大賞2009 応募作品)
 
●アイデアの内容
イヤイヤをすると子どもが透明になって大人にはみえなくなってしまうという設定にする。お世話をしたいときに「イヤイヤ」と逃げ出したら[作戦1]または[作戦2]を実行する。

[作戦1]
目の前に透明の我が子がいるかのように「よく来たね、○○○ちゃん。おりこうさんね」とお世話しているフリをする。

透明○○○ちゃん

[作戦2]
全く見えなくなってしまったことにして「あれ?どこに行ったかな」と探すフリをする。子どもが「○○○ちゃんはここよ」とかけよってきたら「あ!いた!良かった」とさっとお世話をすませる。

●アイデアが生まれたきっかけ
「いないいないばあ」やかくれんぼで、みつけてあげると大喜びする姿をみて思いつきました。

考案者のご家庭では成功率約8割とのこと。お子さんは最初は不安そうにかけよってきていたそうです。親子で遊びのつもりで楽しめますし、用意する物がないのでどこでもできるのが良い点です。


『軍手一枚でイヤイヤ対策』

(すくすくアイデア大賞2010 応募作品)
 
●アイデアの内容
使うものは軍手一枚のみ。
子どものイヤイヤ病がでてきたら軍手をはめ、指人形に見たてて話しかけます。たとえば…「お風呂がイヤなんだって~?なんでぇなんでぇ仕方ねえなぁ、おいらが一緒に入ってやるヨ。背中洗ってやるヨ、一緒に来な!」…という感じで。

ちなみにわが家の軍手人形は江戸っ子。べらんめえ調でしゃべります。人形に個性をもたせ、命をふきこむのがポイントです。この調子で話しかけるとお風呂も入るし、お片づけだってやってくれるのです!
軍手だから濡れたって平気だし、外出先にもかさばらずに持って行けて便利です。

●アイデアが生まれたきっかけ
NHK Eテレ「いないいないばあっ!」のパクパクさんからヒントを得ました。最初は目鼻を書いていましたが、最近は面倒になって何も書いていません。それでも効果バツグンです。


“帰るのイヤイヤ”ちゃんには

『にげろ~!』

(すくすくアイデア大賞2008 応募作品)
 
●アイデアの内容
好き勝手に歩き回っている息子を誘導したい時に、「にげろ~!」と言って、小走りすると、一生懸命ついてきます。

●アイデアが生まれたきっかけ
動物園で好き勝手に歩き回り、思うように進めなかったとき。そろそろ閉園時間なのに・・・、という時にやってみたら一生懸命ついてきました。しかも楽しそう! 


“お風呂入るのイヤイヤ”ちゃんには

『お風呂にスーパーボール』

(すくすくアイデア大賞2007 応募作品)
 
●アイデアの内容
お祭りなんかで増えるスーパーボール、絨毯の部屋じゃ遊べないし外では直ぐに行方不明に。そんな貯まったボールをお風呂にいっぱい入れると浮かんで楽しいおもちゃに。ボールすくい・おままごと・コロコロボール・・・数や色の勉強にも??

●アイデアが生まれたきっかけ
子育てサロンのプールで、子どもたちが喜んでたので、家でもと思い・・・。


いかがでしたか?アドバイスやアイデアを参考に、うまく親子で気分を変える方法を見つけられるといいですね!


▼こちらの記事もぜひごらんください!

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どうしてイヤイヤするのかな?「魔の2歳児」イヤイヤ期の子どもの気持ちを考える


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