母子手帳の「保護者の記録」は何のため?
息子が9か月・10か月健診のころは新型コロナの緊急事態宣言中で、身長体重を測りたかったこともあり、9か月すぐで早めに健診を受けました。そのとき、母子手帳の「保護者の記録(9~10か月ごろ)」にある「はいはいをしたのはいつですか」「つかまり立ちをしたのはいつですか」「指で小さなものをつまめますか」の3つを「まだ」としたところ、精密検査になりました。
精密検査では採血するのも大変で息子は大泣きです。検査の結果、先天性の異常はなく安心しましたが、2~3か月後にこれらの項目が「はい」になるのなら、健診を急ぐことはなかったのでは… と思っています。様子を見る通院は2歳で終わりましたが、早い時期に健診に行ったことを今でも少し後悔しています。
(お子さん4歳5か月のママ)
精密検査では採血するのも大変で息子は大泣きです。検査の結果、先天性の異常はなく安心しましたが、2~3か月後にこれらの項目が「はい」になるのなら、健診を急ぐことはなかったのでは… と思っています。様子を見る通院は2歳で終わりましたが、早い時期に健診に行ったことを今でも少し後悔しています。
(お子さん4歳5か月のママ)
―― 「保護者の記録」は何のためにあるのでしょうか?
子どもの発達状況を知るための質問
回答:加部一彦さん これは「スクリーニング検査」といい、子どもの発達がどのような状況かを知るための質問です。ただ、健診に来る時期はそれぞれで、9か月なりたての子もいれば、10か月に近い子もいます。 そうすると、どの段階で「はい・いいえ」なのかを考えると悩ましいですよね。例えば、首がすわるのはほとんどの子が2~4か月ぐらいですが、寝返りやつかまり立ち、1人で歩くなどの複雑な運動機能は、難しくなるほど個人差が大きくなります。
―― 「保護者の記録」で迷ったときは、どうすればいいですか?
迷ったら空欄のままでもよい。健診で相談を
回答:加部一彦さん 「〇か月になったから、急に〇〇ができる」というわけではありません。そこをどう見ていくかは健診の役割です。迷ったら空欄のままでもいいのです。「はい・いいえ」ではなく「△」のこともあるでしょう。むしろ、わからないことは健診のときに質問するほうがいいかもしれません。
―― 「もうすぐできるようになる」と思っていても、正直に書いたほうがいいですか?
発達の状況を正直に記入することで必要な支援につながる
回答:市川香織さん そうですね。「保護者の記録」の答えは、テストでも親が責められることでもないので正直に書いてください。支援や検査が必要な子もいるので大切です。気になるときは、同じぐらいの月齢の子がいる子育て広場や支援センターなどで、保育士や周りの人に相談したり、情報収集したりしてから健診に行くのもよいでしょう。
すくすくファミリー(お子さん1歳5か月のママ) 子どものからだや気になる行動などについて、疑問を思いついたらそのつど母子手帳に書きこんでいたので、健診のときに聞き忘れず質問することができました。
発育曲線からはみ出している… どのくらいはずれたらよくないの?
PR