1歳前後の発達を後押しする遊び方は?

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2024/04/20

出典:すくすく子育て[放送日]2024/04/20[再放送]2024/04/25

息子(1歳)は行動範囲が広がり、いろいろなものに興味津々です。ただ、新しいおもちゃや遊びも、すぐに飽きてしまいます。でも、ティッシュ遊びだけは飽きることがありません。遊んだティッシュを捨てるのはもったいないので、夫婦で使えるものを選別しています。ティッシュを引っ張ったり破ったりするのは脳の発達にいいと聞いて、食べようとするとき以外は基本的に遊ばせています。
興味はいろいろだけど飽きるのが早い、こんな時期の発達を後押しするのはどんな遊びでしょうか。
(お子さん1歳のパパ・ママ)

自発的な遊びがいちばん頭を使う

回答:遠藤利彦さん

ティッシュペーパーを引っ張り出すことや、トイレットペーパーを転がすことが好きな子どもが多いですね。
子どもがたのしく自発的に遊んでいるときは、科学者のように頭を使っている、頭をいちばんよく使っているといわれています。頭は使えば使うほど自頭が鍛えられるので、頭がよくなることにつながるといわれています。


―― ティッシュを食べようとしたとき止めていますが、遊びをやめさせてもいいのでしょうか?

子どもの健康に悪いことはやめさせる。感覚を知ること自体は重要

回答:遠藤利彦さん

もちろん、健康に悪いことは止めてください。一方で、例えば子どもがティッシュペーパーを舌につけたとき、「ティッシュペーパーを口に入れると、こんな感覚なんだ」と知ること自体は、重要な意味があると思います。


―― 親は、子どものひとり遊びにどう関わればいいのでしょうか?

いろいろなものを探して発見する、子どもにとって大切な時期

回答:遠藤利彦さん

1歳ぐらいになって、ハイハイやよちよち歩きをはじめると、自分で好きなように動けるようになります。この時期を「世界に恋をする時期」と表現することがあります。恋のように夢中になるという意味です。夢中になって、いろんなものを探して発見していくことが、とても大切なのです。

親が「共同注意」して、子どもの活動を親子でたのしむ

回答:遠藤利彦さん

子どもが関心を持っているものや、好奇心を注いでいるものに、親が一緒に注意を向けることを「共同注意」といいます。「それは何かな」「そんなふうに動くんだ」と声をかけながら、親子でたのしみ、コミュニケーションしてみましょう。


―― 例えば、子どもが行ってはいけない場所に歩き出したとき、妨げてもいいのでしょうか?

安全は大前提。子どもの視線を転換するような働きかけはよくない

回答:遠藤利彦さん

もちろん、安全の範囲内であることは大前提になります。例えば「こっちのほうがおもしろいよ」「こっちのおもちゃで遊ぼうよ」のように、子どもの視線を転換するような働きかけは、あまりよくないといわれています。
子どもがおもちゃに飽きる度に新しいものを買っていたら大変です。どうしたらいいでしょう?

伊藤さんの助産院では、人気の手作りおもちゃがあるといいます。どんなおもちゃか聞いてみました。

ペットボトルで簡単おもちゃ

ペットボトルで簡単おもちゃ

赤ちゃんの支持率ナンバーワンは、ペットボトルの手作りおもちゃです。

作り方のポイントは、水がこぼれないようにペットボトルの間にカットしたホースを入れておくこと。

水とビーズを入れて、しっかりテープでとめたら完成です。

逆さまにすると、水とビーズがもう片方のペットボトルに移動しながらカタカタと音が鳴ります。見て、聞いて、触ってたのしいおもちゃなんです。
※誤飲防止のためしっかりとテープでとめてください
※遊ぶときは赤ちゃんから目を離さないでください

飽きたら、ペットボトルの中身を変えるだけで新しいおもちゃにリメイクできます。

ホースで簡単おもちゃ

ホースで簡単おもちゃ

ホースを使ったおもちゃも人気です。

なめてよし、ハンドルに見立ててもよし、いろんな遊び方ができます。
※誤飲防止のためしっかりとテープでとめてください
※遊ぶときは赤ちゃんから目を離さないでください

新聞紙で簡単おもちゃ

新聞紙で簡単おもちゃ

さらに、番組からは新聞紙の簡単おもちゃを提案します。読み終わった新聞紙も遊びにぴったりの素材で、おうちで安全に体を動かせるおもちゃに変身します。

新聞紙をくしゃくしゃにして、両端をゴムで結びます。丸く形を整えたら、新聞紙バルーンの完成です。

なげて、はじいて遊んでみましょう。おうちのなかでも、思いっきり体を使って遊べますよ。


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