デジタルツール、おうちでどう使ってる?

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2023/11/25

出典:すくすく子育て[放送日]2023/11/25[再放送]2023/11/30

まず、デジタルツールをどう使っているのか聞いてみました。

ぐずったときの最終手段

車や電車のとき、どうしても子どもが泣きやまないときの最終手段で、スマホで動画などを見せることがあります。ピタリと泣きやみます。親としては長時間見せたくはありませんが、ぐずったときは絵本などを見せても全く興味を持ってくれません。スマホは魅力的なんだと思います。
(お子さん1歳2か月のパパ)

アプリで学習

長女(5歳)が算数の簡単な計算ができるアプリや、ひらがなをなぞって書くアプリを使っています。例えば、算数のアプリではゲーム感覚で取り組めて、間違えても「大丈夫!できる!」と前向きになっています。全問正解するとランダムでカードをもらえる仕組みで、レアカードが出てくるとうれしいようです。紙媒体の勉強もしていますが、アプリのほうが子どものテンションがあがって、達成感もあると感じます。
(お子さん5歳・3歳・1歳10か月のママ)

AIスピーカーで発音練習? 子どもの撮影もおもしろい

家ではAIスピーカーを使っています。長男(3歳)も、AIスピーカーに運動会で流れていた音楽「〇〇を流して」とお願いすることがあります。はじめはなかなかAIが反応しませんでしたが、最近はよく応えるようになり、息子もよろこんでいます。滑舌がよくなったのも感じられます。
長男は写真を撮るのも好きで、自分でスマホのカメラを起動して、自分が組み立てたおもちゃなどを撮っています。子どもが撮影した写真や動画は大人と目線が違い、意外なものが撮られていておもしろいです。
(お子さん3歳・9か月のママ・パパ)

親が生成AIで調べた情報を共有

例えば、子どもと「どうしたら寝坊せずに早起きできるか」を話し合ったとき、私が対話型の生成AIにも「小学生が早起きするには?」と聞いてみました。すると、「7~8歳なら〇〇ぐらい睡眠が必要、10歳だったら…」のような答えが出てきます。親子だけで話すと言うことを聞いてくれないこともありますが、生成AIが第三者的になって、「ちょっと睡眠が足りなかったかもね、もう少し早めに寝てみようか」など、スムーズに話し合えると感じます。
(お子さん10歳・8歳のママ)


―― 佐藤さん、みなさんの話を聞いていかがですか?

親が見届けながら、うまく取り入れる方法を考えることが大事

回答:佐藤朝美さん

以前は、デジタルツールは使わない・禁止する考え方が多かったのですが、今は使う・使わないの二項対立ではありません。どう生活に取り入れるか、子どもが使うことでどうなるのか、親が見届けながら、その方法を考えることが大事です。小さい子どもであればあるほど、一緒に使って、子どもがすることを見守ってください。おもちゃで遊んでいるとき、絵本を読み聞かせているときと同じように、子どもの育ちをみていきましょう。さきほどの生成AIで調べることも、親子で話すきっかけになるような使い方でよいと思います。
※AIが生成した内容が正確とは限りません。親の管理のもとで使用しましょう

幼稚園でもいろいろな試みが行われている

佐藤朝美さん

小学校では、1人1台端末のGIGAスクール構想が始まっています。幼稚園でも、いろんな試みが行われています。例えば、遊びを豊かにするためにデジタルを取り入れるケースもあります。

幼稚園では、デジタルツールをどう使ってる?

保育の現場ではどのようにデジタルツールを使っているのでしょうか。名古屋市のある幼稚園での使い方を紹介します。

タブレットで動画を見ながら折り紙を折ったり、ダンスを練習したり。

お店屋さんごっこでは、「お客さんをたくさん呼びたい!」と言って、お店のコマーシャルを作りました。

動画を作る中で、子どもたち自身がどのようなコマーシャルにするか試行錯誤しました。


デジタルツールを“見る”だけではなく、一緒に何かを“作る”

佐藤朝美さん

園児たちがコマーシャルを作るとき、最初は「商品がいいので、きてね」というものでした。でも、作っているうちに、もっと商品をクローズアップしたり、「おいしいケーキができています」「紅茶と飲めるセットもあります」とアピールしたり、何を作るかに興味も持って、映像の撮り方も変わっていったそうです。
このように、デジタルツールをクリエイティブに使うと、ポジティブな使い方ができます。家庭でも、見るだけでなく、一緒に何かを作るために活用することを提案したいです。

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