小さく生まれたのはママのせい? 小さく生まれると病気にかかりやすい?

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2022/10/01

出典:すくすく子育て[放送日]2022/10/01[再放送]2022/10/06

次男(5か月)は、妊娠35週、2138gで生まれました。予定日までおなかの中で育ててあげられなかったことに罪悪感があります。何がいけなかったんだろう… おなかの張りを我慢したことが悪かったのか。そんなことを考え込んでしまいます。
(お子さん2人のママ)

早産はママのせいではない

回答:加部一彦さん

早産は、準備できていないときに突然赤ちゃんが生まれてきてしまうので驚きますよね。母親が自分のことを責めてしまうのはしかたがないかもしれません。でも、どうして早産になるのか、どのタイミングで早産になるのか、そういったことは全くわかっていません。これは、ママ個人の責任ではないのです。

自分を責める感情は押し込めず、話したり書いたりして整理する

回答:安藤朗子さん

「自分が悪かったのではないか」と思い悩みながら育児をするのは、つらくて大変なことだと思います。自分を責める感情は、無理に押し込めず、安心して話せる人に聞いてもらうことが大切です。育児日記を書くのもよいでしょう。話したり書いたりすることで、気持ちが整理されて落ち着くことができると思います。
小さく生まれたことで、病気にかかりやすいのではないかと心配しています。例えば、上の子がかぜをひくと、必ずうつります。体や免疫の弱さが何歳ぐらいまで続くのでしょうか。予防接種も受けて、かかりつけ医にも相談していますが不安です。

病気のリスクは在胎期間によっても変わってくる

回答:加部一彦さん

低出生体重児には、大きな幅があります。22~36週での出産を「早産」、37~41週を「正期産」と呼ばれます。病気のリスクは、生まれたときの体重よりも、おなかの中にいた在胎期間が大きく関わってきます。
30週未満の早産児は、特別なケアが必要です。34週以降に生まれた子どもは 比較的病気のリスクが低くなります。お子さんの場合は35週なので、健康についてそこまで特別な問題はないのではないかと思います。

きょうだいがいると病気にかかりやすい

回答:加部一彦さん

きょうだいがいる場合、あげたりもらったりするので、どうしても病気にかかりやすくなります。子どもたちが小学生ぐらいになるまでは、そのような状態が続くでしょう。お子さんが特別かかりやすいわけではないと思います。例えば寝返りができるなど、十分に運動ができていれば、体の成長に大きな問題はないでしょう。

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