子どもを叱る・謝るの繰り返し… これで大丈夫?

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2022/08/27

出典:すくすく子育て[放送日]2022/08/27[再放送]2022/09/01

毎日子どもを叱って、泣かれて、強い罪悪感があります。そのあと、どうして自分が怒ってしまったのかを考えて、「仕事に遅刻しそうで、ママ焦ってしまって、つい怒ってしまってごめんね」のように声をかけています。叱って、叱り過ぎて謝る。その繰り返しで大丈夫なのか、影響はないのか心配です。どのように関わればいいのでしょうか。
(お子さん4歳・1歳11か月のママ)

言い過ぎたと思ったら、まずは謝ることが大切

回答:田中恭子さん 

まず、「つい言い過ぎた」「こんな言葉を使って申し訳なかった」と思ったときは、一度「さっきはごめんね」と謝ることが、とても大事なプロセスになります。そのときに「さっきはイライラしていて怒り過ぎたね。あなたのせいじゃないよ」のように言っておきましょう。

つらいときには、つらいと言ってもいい

回答:田中恭子さん 

私は、感情を抑圧して常に笑顔でいる親は、いい親ではないと思っています。病院の外来で思春期の子どもたちと接していると、つらいときなどに、なかなか親に言えず、気持ちを奥に押し込めていることがあります。私たちは人間なので、親でもつらいときには「つらい」と言ってもいいのです。子どもにそんな姿を見せることで、子どもも自分がつらいときに言ってもいいと思えることにつながります。子どもたちは、それを学んでいくのではないかと思います。
看護師だったのですが、そのときは、自分は明るくて、患者の方にも「笑顔を見ると元気になれるよ」と言われて、そんな自分を大事にしていました。でも、子育てでは感情の振れ幅が大きく、怒ってばかりで、自信がなくなるときもあります。

怒ってしまう自分をおおらかに認めてあげて

回答:大日向雅美さん

看護師のときは患者の方に怒ることはなく、優しく笑顔でいてくれたんですね。そんな自分を大事にしていた。そして、子育てを通して違う自分を発見できたのではないでしょうか。聞き分けのない子どもに大きな声をあげてしまうような、そんな自分を解き放っているのかもしれません。人間の自然な部分の扉を開けて、ようやく人間宣言できて、ますます大きな人となっていく過程だと思います。それはすてきなことだと思います。泣いたり、ときには怒ったり、そんな自分をおおらかに認めてあげましょう。

コメント:鈴木あきえさん(MC)

私も怒ってしまう自分が嫌で、「もうやめよう、変えよう」と思ってもできない。そんな負のループを繰り返していました。でも今回の話を聞いて、「怒ってしまうときもある。じゃあどうする?」という考え方だけでも、心が楽になれるように思えました。

つい感情的になってしまう。穏やかに子育てするには?

感情をぶつけることで、子どもへの影響はある?

親が怒ったとき、子どもはどう感じているの?

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