保湿・ドライヤー・デリケートゾーン。お風呂の後のケア、どうしたらいい?

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2021/11/13

出典:すくすく子育て[放送日]2021/11/13[再放送]2021/11/20

お風呂の後のケアを、どうするのが正しいのか気になっています。例えば入浴後の保湿剤です。湿疹ができたことがあるため、皮膚科でもらっている保湿剤を全身に塗ります。塗っているうちに体が冷めしてしまうことが多く、湯冷めが心配です。
(1歳8か月 男の子のママ)

「洗ってすぐ保湿」が大事

回答:友利新さん

赤ちゃんの肌は、大人に比べて半分以下ぐらいの薄さで、ちょっとした摩擦で炎症が起きてしまいます。また、生後3か月ごろまでは、お母さんのおなかの中にいたときのホルモンの影響で皮脂分泌が多いのですが、4か月ぐらいになるとホルモンがなくなって皮脂分泌が下がり、急激に肌が乾燥してきます。そのため、洗った後に保湿をすることがとても大事です。
お風呂の後、何分以内に保湿すればよいですか?

入浴後は5分以内の保湿が理想

回答:友利新さん

およそ5分以内を目安にしてください。入浴後、5分ぐらいで皮膚の水分量が20%ほど低下してしまうためです。1分1秒を争って焦る必要はありません。「少し余裕を持って、でも早めに」くらいの心構えでよいと思います。
きょうだいと一緒にお風呂に入れるような場合は、皮膚が薄い下の子の保湿を優先してください。上の子には、自分で保湿できるように教えてあげるといいですね。

保湿剤の塗り方

解説:友利新さん

市販のクリームは、ベビー用、キッズ用などと書いてあるものが安心です。刺激が少なく、香料などの使用も控えめになっています。

塗るときは、「大人の人さし指の第1関節」程度の量を出します。1度に塗るのはこのぐらいがよいでしょう。それを手のひらに伸ばします。

肌に押し込むように塗ってあげるのがポイントです。ひじの内側など、しわのある部分はもみ込むようにしてあげます。
1回で足りないと思ったら、また同じぐらいの量を取って塗ってください。

体全体をしっかり塗ることは難しいと思います。ポイントになる顔やひざ・ひじなどの関節、特に湿疹が出ている部分をしっかりケアして、他の部分は膜をはってあげるイメージで塗ってあげてください。

保湿のときは全身の肌の状態をチェックするいい機会です。気になる湿疹などがあったら小児科に相談しましょう。

湯冷めが心配で、ドライヤーで髪の毛を乾かしているのですが、子どもにドライヤーはしなくていいとも聞きます。大丈夫でしょうか?

ドライヤーは温度と距離に気をつける

回答:友利新さん

髪をきちんと乾かさないと湯冷めの原因にもなるので、子どもが嫌がらなければドライヤーをしてもいいと思います。
使う場合は、まずは温度に気をつけてください。少し弱めの冷風とは言わないまでも、熱すぎないやわらかい温度であれば問題ありません。また、距離が近いと直接地肌に温風があたってしまうので、離してあげるとよいでしょう。
デリケートゾーンのケアも悩みです。男の子のケアをどこまですればいいのか、赤くなったりすると炎症したのではないかと心配になります。

無理をせず、痛がらない程度に

回答:友利新さん

デリケートゾーンは、男親と女親でわからない部分もありますよね。
女の子の場合は、大陰唇と小陰唇の間に汚れがたまりやすいので、きれいに洗ってあげてください。小陰唇の奥は粘膜なので、そこまで洗う必要はありません。
男の子の場合は、皮を無理にむくと痛くなってしまい、触られることを怖がるようになることもあります。痛がらない程度に自然にできるところまで皮をむき、泡でやさしく洗ってあげましょう。
保湿は、男の子も女の子も、全身を保湿した後、手に残った保湿剤をつけてあげる程度で大丈夫です。

清潔にしようねと教える

回答:友利新さん

子どもに「大事なところだよ。清潔にしないといけないよ」と声をかけてあげてください。自分の大事なところだと、小さなころから教えてあげるのは大事なことです。その上で「洗おうね」と言ってあげるといいですね。

1日たっても赤みが引かない場合は受診を

回答:友利新さん

炎症かどうかを判断するポイントは、1日たっても赤みが続いているかどうかです。また、子どもが自分で触って気にする、痛みがあるような場合も炎症している可能性があります。そのような場合は、小児科で受診してください。

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