子どもが突然大きな声を出す。どうすればいい?

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2021/01/30

出典:すくすく子育て[放送日]2021/01/30[再放送]2021/02/06


息子は、突然大きな声を出してしまいます。例えば、トイレトレーニングでなかなか出ないときに「あー!あー!あー!」と声を出したりします。ほかにも、嫌なことがあったとき、お友だちが叱られているとき、大人同士が大きな声で話しているときなどに、突然声を出します。何かを伝えたいのか、雰囲気が嫌だからなのか —— どうして大きい声を出すのか想像しますが、理由はわかりません。どうすればいいのでしょうか。
(2歳7か月 女の子)

言葉では間に合わないとき声が出る

回答:井桁容子さん

自分の思いを伝えたい、でも言葉が間に合わない。そんなときに声が出ていると思います。「僕はここにいるよ」「僕はそう思わないよ」「仲間に入れて」といった意思を、手っとり早く伝える手段として声を使っているのです。
また、「あー!あー!あー!」とリズミカルに声を出していましたね。リズム感がよく、音楽系の資質があるのかもしれませんよ。
声を出すことを注意したほうがいいですか?

注意するより「思い」を言語化してあげる

回答:井桁容子さん

注意するよりも、違う方法があることを教えてあげてください。例えば、声を出したときに「『あー』だけだとわからないよ。『やめて』かな、『もっと』かな」のように、子どもが思っていそうなことを言語化してあげます。そうしていくことで、「やめて」と言うほうが早く通じるとわかってきます。
子どもは、周りに言葉にたけた人がたくさんいるとき、かなわないと思って大きな声を出すことがあります。少しずつ仲間に入る方法を開いてあげるには、思いを言葉にしてあげることです。

エネルギーを外側に表現するタイプだと思って

回答:汐見稔幸さん

人は、喜び・怒り・疑問といった「情動」が湧いてきたとき、そのエネルギーを言葉や表情や体で表現します。でも、小さな子どもの場合はうまく言葉にできません。お子さんの場合は、自分の中にたまったエネルギーを、なんとか外に出そうとして声になるタイプだと思います。
外向的・内向的という、心理学者のユングが考えたカテゴリーがあります。活発な人が外向的で、おとなしい人が内向的だといわれますが、実は違います。たまったエネルギーを、外に向かって表現するタイプを外向的、頭の中でイメージしたり言葉にしたり、自分で収めようとするタイプを内向的といいます。エネルギーの処理のしかたにタイプがあるのです。お子さんは、エネルギーを外に向かって表現するタイプだと思いますよ。

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