すり傷・切り傷・刺し傷など、血が出たときの応急処置は?

クリップ
クリップ

2020/05/23

出典:すくすく子育て[放送日]2020/05/23[再放送]2020/05/30

息子は、歩けるようになってから、ちょっとした生傷が絶えません。また、気になるものは自分で確かめようとして、すぐに手を出してしまいます。先日、公園でトゲのある植物を触ったようで、血を出していました。そのときは、ウェットティッシュで拭いて、家に帰った後にばんそうこうを貼りました。すり傷や切り傷、刺し傷など、すぐにできる応急処置があれば知りたいです。
(1歳2か月 男の子のママ)

傷を水道水で洗い流して、ハンカチなどで止血する

回答:白石裕子さん

公園など、外でケガをしたときは、まず、水道水で傷口をきれいに洗い流してください。消毒液がなくても、水で大丈夫です。きれいになるまで流せば、ばい菌も流れていきます。冷たさで少ししみるかもしれませんが、消毒液のような皮膚への刺激はありません。
その後、タオルやハンカチなどで押さえて止血します。ときどき血が止まっているか確認してください。
以前は、傷口は乾かして、かさぶたにして治すのがいいと聞いていましたが、最近の新しいタイプのばんそうこうは違うんですか?

人工的にかさぶたの役目をはたす

回答:白石裕子さん

傷口にできるかさぶたの下は、湿った環境になっていて、新しい皮膚が作られて、傷口が治っていきます。新しいタイプのばんそうこうは、人工的なかさぶたのようなものです。かさぶたの役目をはたして傷を治していきます。

新しいタイプのばんそうこう

新しいタイプのばんそうこうは、傷口に当てる部分が、ガーゼではなく、湿った環境を保つ作りになっています。水道水で傷口をきれいに洗った後に貼ります。
※説明書に従って使用してください

傷口からは透明な体液が出てきますが、その中には傷を治す成分が含まれています。これを傷口にとどめ、治りを促すのです。この方法は、自分自身の治癒力を利用しているので、消毒液を使うと治りが遅くなることがあるそうです。

様子を見ながら、毎日、あるいは数日に1回、貼り替えます。傷の周辺が赤くなったり、うみが出てきたりしたら、使用を中止して医師に相談しましょう。

コメント:福井聖子さん

新しいタイプは、自分自身の治す力で治していこうという考え方でつくられています。かといって、これまでの消毒で治す方法が決定的に間違っているわけではないので、それぞれ、どのように治していくのかを理解したうえで選んでいけばよいでしょう。

子どもが頭を打ったとき、どうしたらいいの?

遊びの経験も大事だけど危険は避けたい。どう考えたらいい?

PR

×     閉じる