すぐ疲れてしまうので、体力がないのではないかと心配です。

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2020/02/08

出典:すくすく子育て[放送日]2020/02/08[再放送]2020/02/15

公園に遊びに行くと、帰りなどは疲れて歩かなくなり、泣き出すこともあります。同い年の友達と遊ぶときも、走って遊ぶとついていけないので、友達が手加減をしてくれているようです。体力がないのではないかと感じています。
(3歳10か月 女の子のママ)

周りの子と比べるとやる気をなくしてしまうこともあります。

回答:吉田伊津美さん

周りの子と比べて評価してしまうと、子どもにとってはやる気がそがれ、「どうせできないよ」と思ってしまうことにもつながります。楽しんで取り組めることの積み重ねが、運動の質を高めていくと思います。

大人が本気で逃げ回るなど、楽しく動ける仕掛けをしてみましょう。

回答:野井真吾さん

例えば、遊びの一つとして、大人と鬼ごっこをしてみるのはどうでしょうか。大人が本気で逃げ回ったら、子どもは本気で追いかけてくると思います。逆に大人が本気で追いかけると、子どもは声を上げて逃げ回るでしょう。そうして楽しみながら、子どもたちが思わず動いてしまうような仕掛けを作ってあげるといいですね。

本当に体が疲れているのか、「もうやりたくない」という気持ちかを考える。

回答:吉田伊津美さん

遊んで帰るときに「もう疲れた」と言うのには、たぶん2種類あると思います。1つは本当に疲れて動けないとき。もう1つは、例えば泣いてしまうようなときには、「もうやりたくない」という気持ちが「疲れた」という言葉として出てしまうこともあるかもしれません。

疲れやすい子の増加が心配されている

回答:野井真吾さん

子どもの「疲れやすさ」は長い間心配されているテーマです。例えば、1978年から行われている「子どもの体のおかしさに関する調査」があります。保育・教育現場の方が、「こういう子が最近増えている」と思ったらチェックを入れるという直感に基づく調査です。



2015年、保育所での調査では、上位に、「背中ぐにゃ」「じっとしていない」「床にすぐ寝転がる」「夜、眠れない」「すぐ『疲れた』と言う」などがあがっています。



これらは、行動体力や運動能力の問題ではなく、体の疲れをとるなどの「防衛体力(自律神経系・免疫系・ホルモン系など)」の心配と考えることができます。
また、別の調査によって、日本の子どもは自律神経の中でも交感神経が過敏に反応していることが分かってきました。交感神経が反応するということは、さまざまな刺激に反応しているということなので、疲れにつながるといえます。

「光・暗闇・外遊び」を意識して、生活リズムを整える

回答:野井真吾さん

子どもの自律神経を整えるために大切なのが生活リズムです。そのポイントとして「光・暗闇・外遊び」を意識してみましょう。
眠りのホルモンと言われているメラトニンに関する研究によると、メラトニンの分泌のためには、昼間、太陽の光を浴び、身体活動や運動をすること、夜は暗さを感じることが大事だと分かっています。

・昼間:太陽の光を浴び、運動すること
・夜:暗さを感じること

例えば、朝はカーテンを開けて朝日を感じる。外遊びは、光を感じながら運動することになります。夜は部屋の照明を半分くらいの明るさに調整するなど、暗い環境を作ってみましょう。
これらを意識することでメラトニンの分泌が促進され、結果的に早寝が実現します。早寝になれば早起きになり、早起きになればおなかもすいて朝ごはんも食べられるようになります。生活リズムが整ってくるので、疲れが取れやすい体になっていきます。

心の育ちも大切

回答:野井真吾さん

「体力」を「精神的要素」と「身体的要素」に分類して考えたとき、精神的要素である心の育ちも大切です。心の育ちには「ワクワクドキドキ」できるような生活が大事だと言われています。

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