みんなは子どもがイヤイヤしたとき、どうしていますか?
みなさんはどうイヤイヤに対処しているのでしょうか。すくすくファミリーに聞いてみました。
〇命に関わらなくて時間に余裕があるなら、受け入れています。でも、朝の忙しい時間にイヤイヤが始まり「ごめん」と言うことも結構あります。
(お子さん5歳・2歳9か月のパパ)
〇「イヤだね」と共感的な言葉をかけるようにしています。でも、娘が自分の思うようにならないとかんしゃくを起こすこともあり、子どもが動き回っている中で離乳食を食べさせることもあります。
(お子さん1歳6か月のママ)
発達心理学では共感や受容が重要だと言われている
麦谷綾子さん みなさん、共感することや受け入れることを大事にして子どもに関わっていますね。発達心理学では、共感することや受容することが重要だと言われ続けています。そういったことを勉強して意識しているのは、純粋にすごいと思いました。
―― どうして共感的に関わることが大事なのですか?
共感される経験によって相手の思いも受け止められるように
回答:麦谷綾子さん イヤイヤするのは自己主張で、その先には自分を律してコントロールする自己抑制があります。自分の思いを共感してもらった経験があるから、人の思いを受け入れられるようになります。また、自分の思いが必ずしも叶わない経験があるから、折り合いをつけて人の言うことを聞くなどの自己抑制の力にもなります。発達するためのひとつ前段階として、イヤイヤする自己主張があると思います。ただ、「忙しいときには難しい」という親の気持ちには、とても共感しますね。
真正面から向き合わない選択肢もある
回答:宮里暁美さん 私も「共感」と言ってきました。一方で、親が「共感しなければ」と思い過ぎてしまい、共感しているように見えても、気持ちはイライラしている状況があるかもしれません。「イヤイヤ期を早く越えるために共感する」と急いでしまうと、共感の意味が変わってくるかもしれません。うまくいかず思い詰めて自分を悔いるのは、果たしてどうなのでしょうか。よく「共感」と言っていた人間として、イヤイヤ期の乗り越え方には、真正面から向き合わない選択肢もあるように思います。
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