豆先生の自然塾 ~未知へのチャレンジ編~(3)
幼児期の成長に大きな影響を与えるおすすめ自然遊びを、2回に渡って紹介します。大豆生田啓友さんプレゼンツ「豆先生の自然塾」、第2回は「未知へのチャレンジ編」です。
専門家・ゲスト: 大豆生田啓友(玉川大学 教授/乳幼児教育学) 高岸宏行(お笑いタレント/1児のパパ)
火の扱い方を学ぼう
服を着替えて、みんなキレイになりました。未知への挑戦は、まだまだ続きます。
火をつけたことがないという子どもたち。火を燃やすための枯葉や小枝を、集めることになりました。
ぬれていると燃えないので、よく乾いているものを集めます。松の葉は油分が多くてよく燃えるそうです。みんなで協力して、枯葉と小枝を大皿が満杯になるまで集めました。
囲炉裏で火を燃やそう
囲炉裏で火を燃やす準備です。
炭の上に、集めた枯葉と小枝をのせていきます。山のようにするといいみたい。
がっちゃんが小枝を折ってみせると、子どもたちがその音を「ピ!」「パリパリ」「パリッ」「ポッキーん!」と表現していきます。
いよいよ火をつけていきます。火を見ていると静かな気持ちになっていきますね。
大豆生田啓友さん 火は熱く、やけどもするので、危険なものともいえます。でも火を扱うことで、どう気をつけたらいいかを学んでいきます。今の子どもたちは、こういった経験が減ってきているようなので、親子で経験することは大事だと思います。
自然塾ポイント
火など危険なものに接することは、どう扱えばいいのかを一緒に学ぶチャンスです。生活に不可欠な火は、ただ遠ざけるのではなく、大人と一緒に安全を確保しながら体験しましょう。
火を使ったお楽しみタイム
火はどういうときに使うでしょう。料理をするときにも使いますよね。
豆先生が、とっておきの「マシュマロ」を用意してくれました。みんなで焼きマシュマロを作りましょう。
炭火で焼いた「焼きマシュマロ」は、とてもおいしくできました。
親が感じた子どもの成長
豆先生の自然塾も、そろそろおしまいの時間です。
森で過ごした感想を子どもたちに聞きました。「クワガタを捕まえた」「お弁当が大好きだった」など、とても楽しかったようです。
パパとママにも感想を聞きました。
せいくんママ 1日でいろいろな体験を凝縮して、させてもらいました。またぜひ自然遊びをさせてあげたいと強く思いました。
かんげんくんパパ こういう楽しみ方があると知れたので、どんどんこういうところに連れて行ってあげたいと思います。
りょうくんパパ 子どもがのびのびと遊んでいる姿を見られて、これからもっと成長していくのだろうと感じました。自分も子どもにかえったように楽しめたので、また自然遊びをしたいです。
そらちゃんママ いつも娘の引っ込み思案なところばかりを見ていたので、初めて会ったお友だちと仲よく遊べることに大きな成長を感じました。いい経験ができてとても楽しかったです。
高岸宏行さん 五感をフルに使って自然と楽しむことで、少し大きくなっても「この匂いはママと〇〇へ行ったときのだ」「この感覚はパパと〇〇へ行ったときのだ」と、すぐに思い出せるくらい刺激的な1日になったのではないかと思います。
大豆生田啓友さん 子どもは自然の場所に来ると、1日の中でも大きく変化します。自然体験は、やり抜く力や他者への思いやり、自己肯定感などの非認知能力の育ちにつながっているという研究もあります。実は、大人もそこに巻き込まれることが大事です。子どもたちだけでなく、大人もワクワクする、「ウェルビーイング=幸せな状態にあること」で、子どももさらにワクワクしてくると思いますよ。
高岸宏行さん すばらしい思い出を作ることができました。丸山さん、りんたろー。さんもぜひ自然に行って、レッツ・ウェルビーイング!!![]()
丸山桂里奈さん(MC) すばらしかったですね。子どもたちの顔が、最初と終わりで全く違いましたね。日常では森に行くような体験はしにくいですが、意外と近くにも発見できることはあって、子どもが見つけられると思います。
りんたろー。さん(MC) 発見したことを褒められたら「これはいいことなんだ」と思いますよね。
子どもたちのその後の様子
自然塾に参加してくれた子どもたちのママ・パパからその後の様子が届いたので、紹介します。
りょうくんパパより また虫とりに行きたいと話しており、森へ行きたがっています。週末は近くの公園でセミや植物の観察に没頭していました。だいすきな工作にも影響があったのか、虫を描いたり粘土で作ったりしていて、とても楽しかったことが見てわかります。
かんげんくんパパより 「ヨモギ」が特に印象に残っているようで、幼稚園の帰り道に生えているのを見つけて「ヨモギは、薬なんだよ」と香りを嗅いでいました。これまでに増して、すきあらば網を持って外に出て、いろいろ観察しています。
せいくんママより 先日も羽化中(うかちゅう)のセミを見つけ、何時間かおきに観察に行ったり、興味津々の様子でした。自分で発見した「楽しいこと」は特別だと改めて実感できたようで、もっといろいろな場所に行きたい、知らないことが知りたい、という気持ちが強くなっているように感じます。
そらちゃんママより 飼育しているアゲハチョウの幼虫が葉を食べている際に、そしゃくの音を聞いて楽しむようになったり、外の音に敏感になったり、オノマトペを考えるようになりました。「やればできる~」と毎日叫んでいて、楽しそうにしています。
- 豆先生の自然塾 ~未知へのチャレンジ編~(1)
- 豆先生の自然塾 ~未知へのチャレンジ編~(2)
- 豆先生の自然塾 ~未知へのチャレンジ編~(3)
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