子育て中、食事の支度に追われていませんか? たまには市販品を使って、手間をかけずに子どものごはんを作ってもいいんです。管理栄養士の川口由美子さんに、おいしくてバランスのいい幼児食を手間なく作るコツを教わります。
今回は、冷凍食品などのお手軽食材を使った幼児食です。

講師: 川口由美子(管理栄養士/母子栄養協会代表理事)

市販品を買うときは、食品表示を見て、アレルギー食材がないか確認しましょう。
オーツチャーハン
冷凍チャーハンやピラフは手軽でおいしいですが野菜の量が少なめで味も濃いめです。オートミールをちょい足しして味を薄めましょう。
材料(子ども1人分)

- チャーハン
- 50~70g
- 水
- 45ml(大さじ3)
- オートミール(ロールドタイプ)
- 20g
作り方

オートミールに水を加え、むらなくよくかき混ぜます。
ラップはつけずに電子レンジで加熱(目安は600W 1分)します。
※機種によって仕上がりが異なるため様子を見て調節しましょう

やわらかくなったオートミールをチャーハンと混ぜます。だまにならないよう2回に分けて入れて、よく混ぜます。

ふんわりラップをかけて、電子レンジで加熱(目安は600W 1分)します。

よくかき混ぜて、だまになっているところがないか、しっかり確認してください。

オートミールを足すことで味が薄くなり、かさましできて、食物繊維もプラスできます。
ひらひら野菜のハンバーグ
子どもに人気のハンバーグ。味の濃いソースがついていることが多いので、野菜をたくさん足すのがおすすめです。
材料(子ども1人分)

- ハンバーグ
- 80g
- にんじん
- 40g
作り方

にんじんをピーラーで薄くひらひらに切ります。
ひらひらにすることで、千切りとは違った、パスタのようにたのしく食べられます。

ふんわりとラップをして電子レンジで加熱(目安は600W 1分)します。にんじんのかさが減りますね。

ハンバーグをソースと別に取り出して、食べやすい大きさに切ります。

残ったハンバーグのソースをにんじんとあえます。

ハンバーグにのせてふんわりとラップをかけ、電子レンジで加熱(※)します。一緒に加熱することで、にんじんに味がしみこみやすくなります。
※ハンバーグの温め時間にあわせます

味の濃さが気になるときは、子ども用のハンバーグは洗う、野菜を増やしてソースを薄めるなど調整しましょう。
バランスのよいメニューが難しいときは?
忙しいときは市販のおかずに頼って、気をつけていても栄養バランスが崩れることもありますよね。栄養バランスは、1日単位、1食単位で考えると大変です。1週間くらいでバランスが取れればよいと考えてください。
キャベツとチーズのオムレツ
カット野菜は、バランスをよくするために便利なお手軽食材です。まな板も火も使わず、電子レンジだけでお手軽オムレツができます。
材料(作りやすい量)

- キャベツ千切り
- 1袋(70g)
- 卵
- 1個
- スライスチーズ
- 2枚
作り方

耐熱容器の内側にラップを敷き詰めます。

キャベツを入れて、上にふんわりとラップをかけて電子レンジで加熱(目安は600W 1分)します。

キャベツのかさがぐんと減ったのがわかりますね。

卵を溶いて、スライスチーズをちぎって入れます。

キャベツの器に、卵とチーズを足します。軽く混ぜて全体に行き渡るようにしましょう。

ふんわりラップをかけて電子レンジで加熱(目安は600W 1分)します。

卵に均等に熱を通すため、取り出して軽く混ぜ、もう一度ラップをかけて加熱(目安は600W 1分)します。

粗熱が取れたら皿にのせてラップを外します。

カット野菜キャベツ一袋が入ったオムレツの完成です
最後に
市販品を使う場合は、味を「薄める」、足りない栄養を「ちょい足し」する。このコツを覚えておくと手間を省けます。余裕があるときは旬の食材を使うのも経済的です。
ほどよくバランスをとりながら、日々の食事作りができるといいですね。大切なのは食事を楽しむことで、いろいろな食卓があっていいでしょう。市販品を活用してみたり、1から作ってみたり、家庭の味で無理なく食事をたのしんでください。

Eテレの育児情報番組「まいにちスクスク」でこれまでに放送した内容はこちら
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講師:
川口由美子(管理栄養士/母子栄養協会代表理事)