子育て中、食事の支度に追われていませんか? たまには市販品を使って、手間をかけずに子どものごはんを作ってもいいんです。管理栄養士の川口由美子さんに、おいしくてバランスのいい幼児食を手間なく作るコツを教わります。
今回は、レトルトや缶詰などの保存食品を使います。
講師: 川口由美子(管理栄養士/母子栄養協会代表理事)
常温で保存できるので非常食にもなりますが、子どもには味が濃いこともあります。そんなときは、野菜をちょい足しして使ってみましょう。
サバミソサラダ
魚を食べさせたいと思っても面倒… というときに使えるサバの缶詰。みそ煮を使えば味付けいらず。野菜は、ブロッコリーやキャベツなどでもいいですね。
材料(作りやすい分量 大人2人分+子ども2人分)
- さばのみそ煮(缶詰)
- 1缶(190g)
- きゅうり
- 1本
- もやし
- 1袋(100g)
※冷蔵保存2日可能
作り方
サバのみそ煮は、汁気を軽く切ってほぐし、大きな骨を取り除きます。
きゅうりは子どもが食べやすいよう千切りにします。スライサーがあると便利です。
もやしはさっと洗い、熱湯に入れて1分ゆでます。
火を止めて、きゅうりを入れてお湯にくぐらせます。
さっとかき混ぜたら、すぐにざるに上げて冷まします。
きゅうりはゆでるイメージがないかもしれませんが、湯にくぐらせるとしんなりして子どもが食べやすくなります。塩もみの場合は塩を使うので、塩もみよりも軽くゆでるのがおすすめです。
ここでサバのみそ煮を加え、よく混ぜます。野菜はしっかり水を切ると味がなじみやすくなります。
野菜に何か味をつけたいと思ったとき、味がついた缶詰の一部を使うことで、調味料がなくてもおいしく食べることができます。
野菜カレー
好きな子も多いカレー。レトルトカレーは具が少ないので冷凍野菜をちょい足しします。
材料(子ども1人分)
- レトルトカレー(子ども用 または甘口など)
- 1袋(50~60g)
- 冷凍揚げなす(※)
- 40g
※お好みの冷凍野菜で構いません
作り方
なすはふんわりとラップをかけて、電子レンジで加熱(目安は600W 40秒)し、子どもが食べやすい大きさに切ります。
※機種によって仕上がりが異なるため様子を見て調節しましょう
なすとカレーを混ぜて、電子レンジで加熱(※)します。混ぜて加熱するだけでも、野菜の水分で濃い味が薄まります。
※目安は600W 30秒:レトルトカレーの温め時間にあわせます
例えば、子どもが苦手な野菜や、使いにくい食材があったら、子どもが好きな味と混ぜると、食べやすくなるかもしれません。
ミートソースドリア
最後に、ミートソースを使った一品。ちょい足しは野菜とごはんです。
材料(子ども1人分)
- ミートソース
- 50g
- 冷凍ブロッコリー
- 6個
- 牛乳
- 100ml
- ピザ用チーズ
- 大さじ2
- ごはん
- 100~150g
作り方
冷凍ブロッコリーは電子レンジ(目安は600W 1分)で加熱し、キッチンばさみで切ります。
冷凍ではないブロッコリーでもできます。普通のブロッコリーの場合は、電子レンジで同じように加熱すればいいでしょう。
ごはんに牛乳、ブロッコリー、チーズを加えて混ぜます。
ミートソースを足して混ぜます。
牛乳を足すことで、味が薄まりボリュームアップと減塩につながります。
ふんわりとラップをして、電子レンジで加熱(目安は600W 1分 チーズが溶けるまで)し、しばらく置いて蒸らします。
チーズと牛乳を加えることで、少ない量のミートソースでもおいしくいただけます。
最後に
市販品を買うときは、食品表示を見て、アレルギー食材がないか確認しましょう。
食品表示には添加物についても記されています。添加物は国の安全基準に従っており、そんなにたくさんの量が入っているわけではありません。心配な場合は毎日毎食にならないように、市販品ばかりでなく、さまざまな食材を使ってバリエーションをたのしめるといいですね。
まいにちスクスク「市販品で手間抜き! 子どもごはん」の番組記事
- (1)おそうざい
- (2)保存食品
- (3)冷凍・冷蔵食品
Eテレの育児情報番組「まいにちスクスク」でこれまでに放送した内容はこちら
PR