親子でおいしい! 脱・マンネリレシピ(3)フランスの調理法~エチュベ~

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2024/01/08

出典:まいにちスクスク[放送日]2024/01/07[再放送]2024/01/10

子どもにはいろんな食材を食べさせてあげたい。でも、忙しい毎日のなか献立を考えるのは大変で、似たようなメニューばかりになることも。そこで、親子でおいしい、脱マンネリのレシピを紹介します。

講師:
上田淳子(料理研究家)

エチュべとは

「エチュべ」とは、フランスでは一般的な調理法です。

野菜を少量の水と油で蒸し煮にします。フライパンひとつで、ふっくらおいしく仕上げることができます。子育て中に、こんなに味方になる調理法はないので、ぜひ試してみてください。

今回は、野菜といっしょに肉・魚を使った「上田流エチュベ」を紹介します。手間いらずで、一品あれば大満足のごはんがつくれますよ。

たまねぎと鶏もものエチュベ

<材料(3人分)>

鶏もも肉
1枚(300g)
たまねぎ
1コ
みそ
大さじ1
ごま油
大さじ1
カップ1/2

<作り方>

たまねぎを切って、鶏もも肉に下味をつけておきます。
食材を同じぐらいの大きさにそろえることがポイントです。野菜だけに火が通り過ぎることがなく、食感のバランスがほどよく仕上がります。


 
食材をフライパンに入れて、エチュベに必要な水と油を入れます。
今回は、ごま油を使いました。

ふたをして火を入れ、ぐつぐつしてきたら弱めの中火で7分ほどエチュベしていきます。

エチュベのおすすめポイントは油を使って蒸すことです。野菜のえぐみがマスキングされ、甘く食べやすくなります。

鶏もも肉に火が通ったら、火を止めて、お好みの調味料で味付けします。今回は、みそ味です。
火を止めてから調味料を加えるので、味付けのときにこげつく心配がなく、安心して調理できます。

これで完成です。
みそ味でごはんによく合いますよ。

キャベツとさけのバターエチュベ

続いて、魚もエチュベしてみましょう。

<材料(3人分)>

キャベツ
400g
エリンギ
1パック(100g)
塩ざけ(切り身/甘口)
3切れ
バター
15g
カップ1/2
塩・こしょう

<作り方>

フライパンに、キャベツ、エリンギ、塩ざけを入れます。

水、さらにバターも入れます。

ふたをして火を入れ、ぐつぐつしてきたら弱めの中火にし、5分ほど塩ざけに火が通るまで蒸していきます。

蒸気によって魚のたんぱく質が蒸されて、ジューシーでやわらかく仕上がります。子どもが食べやすい野菜とタンパク質になるんです。

最後に、塩とこしょうで味付けをしたら完成です。

やわらかジューシーで、魚がおいしく食べられそうですね。

ポトフ

さらに、ポトフをつくることもできます。

<材料(3人分)>

じゃがいも
2コ(150g)
にんじん(小)
1本
キャベツ
250g
ウインナーソーセージ
6本
カップ1
バター
10g
塩・こしょう

<作り方>

野菜とウインナーソーセージをフライパンに入れ、水、バターを加えます。

ふたをして火を入れ、ぐつぐつしてきたら弱めの中火にし、10分ほど野菜がやわらかくなるまで、エチュベしていきましょう。
使う水は少量なので野菜が煮崩れる心配がありません。

最後に、塩とこしょうを振ったら完成です。

エチュベなら、いろんな組み合わせが楽しめそうですね。


上田淳子さん

子育て中の料理は長距離マラソンのようで、毎日全力で走り続けるのは難しく、息を抜く日も必要です。例えば、買ってきた総菜や、卵かけごはんもレパートリーの1つでいいと思います。そのように、毎日ゆっくりと続けていると、気づいたらレパートリーが増えて、ごはんをつくるのも楽になって、そしてみんなが食卓で笑える。そんな時期がくるので、じっくり取り組んでほしいと思います。

無理なくレパートリーが広げられるといいですね。


まいにちスクスク「親子でおいしい! 脱・マンネリレシピ」の番組記事

まいにちスクスク
 
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