離乳食のきほん(3)離乳食のよくある悩み

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2022/06/19

出典:まいにちスクスク[放送日]2022/06/19[再放送]2022/06/22

離乳食は、赤ちゃんの「食」のはじめの一歩。管理栄養士の太田百合子さんに、離乳食の基本を教えてもらいました。
今回は、悩みを軽くするヒントを聞きました。

講師:
太田百合子(管理栄養士)

せっかく作ったのに食べてくれない…

まずは、せっかく作ったのに「食べてくれない」悩みです。

赤ちゃんは気分屋さん。食事時間に目安を

赤ちゃんは気分屋さんなので、今日は食べたい・今日は食べたくないがはっきりしています。6か月ごろの赤ちゃんが食事に集中できるのは5分ほど、1歳になっても20~30分ほどです。大人も子どもも疲れるので、30分程度をめどに片づけしてもいいでしょう。

時期を見てまた試す

一度口に入れても、出してしまって食べない場合は、かたすぎる・大きすぎる・舌触りが合わない、かむ力に合っていない、味に慣れていないなどの理由があります。嫌いなわけではないので、時期を見てまた試してみましょう。やわらかくする、とろみをつけるなどで食べることもあります。

生活リズムを整える

なかなか子どもが食べないときは、早く起きて朝ごはんを食べるなど、生活リズムを見直してみるのもひとつの方法です。生活にメリハリをつけることで、おなかがすく、おなかがすいたら離乳食に関心を持つというよい循環になっていきます。生活リズムを解決していくことで、食べるようになることが多いようです。

手づかみ食べで気をつけることは?

早い時期から自分で食べたがる子もいます。手づかみ食べで気をつけることはなんでしょうか。

危なくないように見守る

手づかみ食べは、食べる意欲の表れで、指先で食べ物を触って、どういうかたさなのかを体験しています。そして、口に入れて、自分のひとくちの量を覚えていきます。周りの大人が危なくないように見守ることが大事です。

かじり取れる形にする

食べものを細かく切ってしまうと、丸飲みして早食いになりやすいので、前歯でかじり取れるような大きさにしてください。最初はえずいてしまうかもしれませんが、スティック状のような形がよいでしょう。

与えるスプーンと持たせるスプーンを用意

スプーンで食べさせてもらうことを嫌がり、奪ってしまう場合があります。与えるスプーンとは別に、子ども用にスプーンを持たせてあげるとうまく食べてくれることもあります。

手づかみ食べは、「自分で食べる」意欲を高め、スプーンやフォークを使う前の準備期間でもあります。
こぼしたり投げたり握りつぶしたりして汚れるのはつらいですが、この時期はぐっと我慢。床にシートを敷くなどの対策をして乗り切りましょう。

同じものしか食べない・少ししか食べない

食べものは、炭水化物、たんぱく質、ビタミン・ミネラルをバランスよく食べるのが理想です。でも、同じものしか食べない、少ししか食べないときもあります。

1週間でバランスをとる

毎日きちんと同じ量を食べる赤ちゃんはいません。1食、1日単位ではなく、1週間単位でバランスを取ればいいと考えてください。

赤ちゃんに食べさせてはいけないものは?

1歳前の赤ちゃんに食べさせないほうがよい、気をつけたい食べ物です。

〇はちみつは、調理したものも含めて与えてはいけません。
〇牛乳を飲料として飲むと、肥満や貧血につながります。
〇生の肉、魚は禁物です。必ず過熱しましょう。

また、幼児のうちは味が濃いもの、かたすぎるもの、添加物が多すぎるものは避けてください。

離乳食を作るのが大変

離乳食のいちばんの悩みは「作るのが大変」なことだといいます。ストレスにならないように、ベビーフードも活用しましょう。

冷凍ストックを活用すると便利

食事のたびに作るのは、とても大変です。まとめて作って冷凍ストックにしておくのもよいでしょう。素材のストックをいくつか用意しておけば、いろいろと組み合わせてバリエーションをもたせることもできます。

例えば、たっぷりの野菜や肉を入れてやわらかく煮たスープです。

スープ煮は家庭用に、子ども用の野菜を取り出して冷凍ストックにしておくと便利です。
※レシピメモはこちら

残ったスープ煮には、カレールーやシチューのもとなどを入れ、家族用の食事にアレンジできます。
たくさん作って、大人も楽に栄養をとりましょう。

大切なのは子どもが「食べることは楽しい」と感じることです。離乳食をきっかけに、家族みんなで「健康で・おいしく・楽しい」食生活にしたいですね。

レシピメモ

肉と野菜のスープ煮の作り方と冷凍ストックを紹介します。

材料(作りやすい分量)

じゃがいも・にんじん・たまねぎ
適量
鶏むね肉(皮なし)
適量

作り方

  1. 鍋に、じゃがいも・にんじん・たまねぎと、適量の水を入れ、中火にかけます。
  2. 煮立ったら鶏肉を加え、途中でアクが出たら取り除きます。野菜がやわらかくなるまで煮ます。
    ※鶏肉を先にゆでてから野菜を入れると、野菜に鶏肉のうま味が加わりますが、鶏肉を長くゆでるとかたくなります。
  3. じゃがいも・にんじん・たまねぎは皮をむき、ひとくち大に切ります。鶏むね肉もひとくち大に切ります。

冷凍ストック

  1. スープ煮から、子ども用に冷凍ストックする分の野菜を取り出します。
  2. 粗熱が取れたら、野菜を子どもの成長に合わせて、切り分ける、またはすりつぶします。
  3. 小分けにして冷凍します。
    ※冷凍ストックを使用するときは必ず加熱し、1週間ほどで使い切りましょう

まいにちスクスク「離乳食のきほん」の番組記事

まいにちスクスク
 
Eテレの育児情報番組「まいにちスクスク」でこれまでに放送した内容はこちら

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