手間抜きラクラク離乳食(2)ベビーフード
毎日の離乳食、作るのが大変!という声も…
そんなときは市販品を活用して、手間を減らせるといいですよね。
管理栄養士の川口由美子さんに手間抜き離乳食のヒントを教わります。
講師: 川口由美子(管理栄養士/母子栄養協会代表理事)
今回は、ベビーフードを活用したメニューです。
市販のベビーフードは便利ですが、少し味が濃かったり、水分が多くて物足りず赤ちゃんが食べ過ぎてしまったりすることもあるようです。ベビーフードにちょい足しすることで、味のバリエーションも広がります。
※子どものアレルギー食材が入っていないか確認しましょう
焼きいものグラタン
焼きいもは、離乳食におすすめの食材です。そのままでも食べられますが、ベビーフードでアレンジしてみましょう。
材料(1食分)
- ベビーフードのホワイトソース(溶かしたもの)
- 20ml
- 焼きいも
- 40g
作り方
焼きいもの皮と焦げた部分を手で取り除きます。苦みがあるので、離乳食にはできるだけ内側を使いましょう。
フォークでつぶします。
離乳食を始めたばかりの赤ちゃんには、繊維が食べづらくて気になるかもしれません。ぱさつく場合は水を足して混ぜてください。
※さつまいもの種類によって水分量などは異なるため調整しましょう
全体的にしっとりして食べやすそうになったら、ホワイトソースをかけます。
ホワイトソースを混ぜることで、まろやかになり食べやすくなります。
あんかけ豆腐
ベビーフードにたんぱく質や野菜を足して栄養をプラスし、ボリュームアップさせるのもおすすめです。
今回は、豆腐でたんぱく質をちょい足しするメニューを紹介します。
材料(1食分)
- レトルトのベビーフード(主食ではないもの)
- 1袋
- 豆腐(小さいサイズ)
- 1個(約35g)
※ベビーフードは、ごはんなどの主食が入っていないものを選びましょう。
作り方
豆腐を赤ちゃんが食べやすい大きさ(1cm以内ぐらい)にカットします。
豆腐にベビーフードをかけます。
ふんわりラップをかけて、電子レンジで加熱(目安は600W 30秒)したら完成です。
※機種によって仕上がりが異なるため様子を見て調節しましょう
つぶしたいも類にかけるのもいいですね。
ベビーフードおやき
水分が多くてやわらかいベビーフードが、「かむ力」を育む手づかみメニューに変身。じゃがいもとベビーフードで作るおやきを紹介します。
月齢を過ぎてしまったりして余ったベビーフードを使うのもいいですね。
材料(1食分)
- レトルトのベビーフード(主食ではないもの)
- 1袋(約80g)
- じゃがいも
- 1/2個(80g)
- 片栗粉
- 小さじ1
- 油
- 小さじ1
作り方
じゃがいもをぬらしてラップで包み、電子レンジで加熱(目安は600W 3分)します。
熱いうちに皮をむきます。ペーパータオルなどを使ってラップと一緒にはがすとむきやすいですよ。ジャガイモの芽があるところは、少し深く取り除いてください。
※やけどしないように気をつけましょう
じゃがいもをつぶします。
ベビーフードを足して混ぜます。ベビーフードの汁は全部入れなくても大丈夫です。これで薄味にもなります。
※ベビーフードの水分を大さじ1ほど残します。残った汁は別の味つけにも使えます。
片栗粉を加え、ダマが残らないようよく混ぜます。
子どもが食べやすい大きさの小判型に成形し、油を熱したフライパンで焼きます。
赤ちゃんの口よりも少し大きいぐらいの小判型にすると、食べるときにひと口大をかみちぎるようにできることが、このおやきのポイントです。
両面をしっかり焼くと崩れにくく、手づかみしやすくなります。ベビーフードははじめから火が通っているので時短にもなります。
家庭にあるベビーフードを使っていろんな味のおやきをたのしんでみてください。
ベビーフードをそのままあげるだけでなく、食材と組み合わせることでより活用できます。ちょい足しで味に変化があり、子どもが食べなかったものでも食べるようになるかもしれませんね。
Eテレの育児情報番組「まいにちスクスク」でこれまでに放送した内容はこちら
PR