子どもは楽しく親は無理なく お手伝いのポイント(3)掃除

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2020/04/08

出典:まいにちスクスク[放送日]2020/04/08[再放送]2020/04/15

子どもがお手伝いをしたがること、ありませんか?
子どものやる気を大事にしたいけど手伝ってもらうとかえって時間がかかり、ちょっとイライラしてしまうことも…
そこで、子どもは楽しく、親は無理なくやらせることができるお手伝いのポイントを紹介します。

講師:伊瀬玲奈(和洋女子大学 こども発達学科 准教授/保育学)
幼児期の子どもにとって、生活そのものが遊びであり学びでもあります。お手伝いをして、できることが増えれば子どもはどんどん新しいことにチャレンジする意欲が出てきます。

今回のテーマは「掃除」。
お手伝いしてくれるのは、4歳と5歳の女の子のきょうだいです。

この日は休日。ふだんよりも時間に余裕があるので、ママは2人にお手伝いしてくれないかと声をかけました。でも、子どもたちはどこかに隠れてしまいます。

ママが掃除機をかけ始めると、妹は手伝いにきてくれました。
ママと一緒に掃除がしたくなったんですね。

妹のお手伝いを見ていたお姉ちゃん。掃除が気になってきたのか、ママのもとへ。


ここでママは、姉妹にそれぞれ違うお手伝いを頼みます。最初は掃除のお手伝いそのものを嫌がっていたお姉ちゃんも、床を拭くお手伝いは楽しかったみたい。部屋だけでなく、階段まできれいにしてくれましたよ。

年齢や個性の違いがあるので、同じことを問いかけても興味を持たなかったり、恥ずかしがったりしてやらないこともあります。でも、お手伝いをやらない子が消極的というわけではありません。まだ、気持ちが向かないだけなんです。
もしやりたいことが持てたら、別の楽しいことを提案してあげたり、一緒にやってみたりするのもとてもいいことだと思います。
(伊瀬玲奈さん)

お手伝いに遊びの要素を取り入れると、子どもも楽しんで続けることができます。

例えば、軍手をつけて窓を拭き、軍手がより真っ黒になった人が勝ちという、親子で楽しく掃除ができるアイデアもあります。

親子で同じ動作をするのはとてもいいことだと思います。「以前はこうやっていたけど、今はこんなふうにできるようになったんだ」など、できたことを実感できる機会になり、「大変だったね」「難しいね」と一緒に共感できるので、親子のいいコミュニケーションになると思います。
(伊瀬玲奈さん)

お手伝いを、ぜひ親子の楽しい時間にしてくださいね。


まいにちスクスク
 
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